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2年ぶりの乾杯

午後9時過ぎ
待ち合わせ場所で待っていた。
少しソワソワする。

2年ぶりに仲の良い友達に会うからだ。
どんなやつかというと、
僕が陰なら彼は陽。
本当にキャラが全く違うやつ。

彼との思い出は勢いよく壁に
ペンキを殴りつけたような
色の濃さと激しさがある。そんな思い出ばかり。

僕のむちゃくちゃな誘いに
のってくれた大切な友達。

例えば、僕が10代の時、深夜0時に
「今から屋久島まで車で行こう」と誘ったら
「いいよ!」の即答。

節約しようと下道で長崎から鹿児島までいった。
鹿児島に着いた時は朝日が眩しく
変なテンションになったことを
今でも覚えている。
今ではとても無理だとおもう。(体力的に)

さらにエスカレートして、
次は20歳の時、GWにロンドンとパリに行こうと
誘った時も乗ってくれた。

当時、出張で韓国には行ったことがあったが
ヨーロッパには行ったことがなく、
未知の世界だった。

本当にあの時の感動は忘れない。
初めてパリの街並みを見た時、
モンサンミッシェルを見た時、
大英博物館でその友達と仲違いしたとき、

全部いい思い出だ。

その旅がきっかけで、
彼は僕と同じ会社に入ることになる。
(僕は辞めたが、、)

そんな彼は現在、
1人のパパとして仕事と子育てを頑張っている。

僕とは別の道だが、色々な自由を制限されながら
家庭を支えているのだから、心底リスペクトだ。

久々の再会。
仕事や家庭、子供の話、僕の話。
2年も会っていないと笑い声だけで
なにか懐かしさを感じた。
それと同時に、すごく大人になったなー
って感心した。
僕が自分のやりたい放題に生きていて
ひどく子供っぽくも思えた。

彼の息子の話をするときの
ニヤついた顔もまた、憎めない。

すっかり親バカだ。
(事実、息子はめちゃくちゃ可愛いのだが、、)

これからどんどん幸せが
増していく、継続していくことを願いたい。
というか、きっとそんな家庭になるだろう。

選んだ道は違うが
これからもお互いリスペクトしながら
歳とってヨボヨボのじいちゃんになって
また2人で旅行に行けたら、、
というのが、老後の楽しみだ。(気がはえー)

とはいえ、僕は僕で
一歩一歩、大人になれたらと思う。
まずは自分のやりたいことに
むかって100%の努力を
積み重ねていきたい。

酔っ払って河川敷を歌いながら歩く彼を見て、
なにか2年前のあの日に戻ったような
そんな気がした最高の夜になった。

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