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日記 100均で買った鏡餅と今年の振り返り

100均で鏡餅を買った。
お値段たったの200円。

近くで見るとチープさがすごいが、200円で1か月間家の中をちょっとだけめでたい雰囲気にしてくれるのでまあいい買い物でしょう。

 買った理由は「世間がクリスマスムードの中で、それをすっとばして家の中をお正月っぽくしたら面白いかもしれない」とよくわからない逆張り意識が働いたためだ。
こういうのは高校生くらいで卒業するものだとはわかっているのだけれども、未だにクリスマスに対する漠然とした抵抗感がある。
欧米と違って大型連休の始点になる訳でもないし、放っておいてほしいのに「大切な人と過ごす夜」的なオーラを季節というか街から浴びるのが嫌だ。

恋人がいたり家庭があったりするとそもそも「クリスマスを受け入れるかどうか」みたいな自意識も発生せずスっと受け入れて自然に流すものなんでしょうけどね。
今年は同級生の結婚やお子さんの誕生が多かったな。彼らはきっと自然に受け入れている側なのだろう。 

まともな人間たちが夫になり父になり責任を背負っていく一方、僕はソファに寝そべりながら焚火の音をBGMにTwitterをぽけーっと眺め毒にも薬にもならない様々な情報を無為に脳に注いではその場で忘却していく。 

離れて見るとチープさは全然気にならない200円の鏡餅

人間を「クリスマスを自明なものとして自然に受け入れ全うに社会に対して役割を果たす側」と「誰に気付かれることもなく床の黒いシミになる側」の2軸の数直線上に表すなら僕はシミ側に寄った座標に配置されるだろう。
シミがシミのまま存在してもあまり怒られない社会でよかった。 

以前はもっと季節のイベントを先取りしすぎているもの(例えば11月のうちから始まるクリスマスっぽい飾りつけやおせちの予約)に苛立っていたが、そういう気持ちも起きなくなった。僕だってもう1月や2月の仕事の予定を立てているし。逆にもっと過剰になって10月のうちからコンビニで恵方巻の予約とか始まってほしい。  

さて、鏡餅を目の前にして2023年を意識せざるを得なくなったので2022年を振り返ってみようと思う。

今年は公私ともに社会人になってから一番穏やかな一年だった。特別いいこともなければ特別悪いこともなかった。別にしばらくこんな感じでいいと思う。 いいこと何かあったかな…?メダカの子どもがすくすく育ったとか、青森に旅行に行って楽しかったとかそれくらいだろうか。


日本で唯一の階段国道

これはボタンを押すと爆音で津軽海峡冬景色を流す装置

 去年と比べて創作的(はずかしいのであんまり大げさにとらえないでほしい)な活動はほとんどしていない。特に何かに打ち込むことは全くなくこの1年は終わりそうである。
noteも1本しか書いてないし、お絵かきも動画編集もあまりしてない。ピアノもほとんど弾かなくなってしまった。何かを学ぼうと読み応えのある本を手に取ったりも最近してない。
体調はどちらかといえばよい状態で推移した。だが、穏やかな状態というのは精神が創作に向かわない。ギラギラとした怒りやヒリついた焦燥感で焚き付けないと創作のエンジンがかからない。これって終わってる状態の人の日記や頭のネジが飛んでる人の漫画の方が面白い現象と関係ありませんかね。
 お仕事も去年ほど突発的なトラブルなく進んだ。順調に去年より成果が出せて周囲からも「それなりにやっている」と評価されたと思う。残業も多くなかった。だが、時間があるからと言って余暇を有効に活用したりはしなかった。家に帰るとぽけーっとして何もできない。 

さっき「別にしばらくこんな感じでいいと思う」って書いたばっかりだが、やっぱりよくない気がしてきた。 

さて、鏡餅はたった200円だったのですが、冬用のタイヤを買ったらこの一年で一番高い買い物になってしまいました。車にくっ付いてくるくる回っているだけの黒い塊のくせに許せねぇ…

今年一年が無気力すぎたので、ここはサンクコストバイアスを活用して「せっかく冬用のタイヤを買ったのだから寒くても遠出してみよう」という気持ちの燃料とすることにします。
どこに行こうかな。

 おしまい


投げ銭されると、とてもうれしい