残るは食欲/阿川佐和子
自分は全く料理をしないけれど、料理本を読んだり、料理番組を観たりする。それは、作っている所を見ると出された料理だけを見る以上に、その料理が美味しく感じられるから。
阿川さんのエッセイは、料理本の様に写真や文章で伝える事を文章だけで書いているのに美味しそうに感じる。それは、阿川さんの文章の上手さもあるけれど、本人が楽しそうに料理しているからだと思う。
本人が食べた料理の描写も素晴らしい。併せて、美味しくない時はハッキリとマズイというその潔さも好きだ。
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