部活動の"優れた"指導者
部活動について、もう少し言いたいことがあります。
個人的な話になりますが、自分は中学生になった時にある部活動に参加しました。その部は県内でも有数の強豪で、それゆえに部活動の内容については学校でも聖域っぽくなっていました。
練習はとても過酷で、朝練、昼は道具の清掃、放課後は夜遅くまで、土日も練習という、まさに長時間練習でした。先生が稽古をつけるときもあるのですが、それは練習なんだか虐待なんだか分からない凄まじいものでした。先生の言うことは絶対で、1年生の下っ端は先生の私用もこなしていました。そんな状況だったけど、もともと好きで入った部活だったのでなんとか耐えていたんですね。
半年ほど経って試合に出ることになったのですが、自分は本番に弱いのであえなく負けてしまいました。その時は泣いてしまったのですが、なの涙が悔しさなのか申し訳なさなのか、なんだったのか未だに分かりません。
その試合のときに別の学校の生徒の試合を観たのですが、これがなんとも楽しそうに試合をしていることに衝撃を受けました。とても羨ましかったです。そんなこともあってかしばらくして部活は辞めてしまいました。辞めたことに関して部の関係者以外の誰からも責められなかったですね。むしろ辞めてもしょうがないみたいな。
これは自分の個人的な経験です。最近とあるサッカー部の指導者が問題になったこともありふと思い出してしまいました。
もしかして部活動の強豪校ってこういうことが多いんですかね。
こういう指導者って、「勝つ」ためにはとにかく練習としか思っていない。たしかに練習すれば強くなるのは道理なので間違っていないのですが、練習時間も内容も度を越した非人道的な内容を要求してくる。おそらくまともな人間なら子供相手にこんなことできないと思うんです。でも、努力は裏切らないことが多いので悲しいかなそれで強くなる。そうすると、本人もこれで良いと思うし周りも何も言えなくなる。
こんな構図を許していると結局、非人道的な練習を良心の呵責なく子供に課せられるおかしな人間が優れた指導者ってことになってしまいます。
なんだかなー。
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