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SPYとAGGのチャートからわかったこと

大晦日なので長期的な視点を。

一番よく見るETFのSPYです。

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2012年が分水嶺となった

指数で見ると横横の展開でした。

安くなった時に買って高くなって売るのが正解の相場だったことがわかります。

しかし2012年に新高値をとってからは右肩上がりでした。

何が起こっているのかは正確なものは私はわかりません。

仮説としては以下が挙げられます。

・GAFAMの台頭

・FRBのサポート

アメリカが強くなったのはGAFAMが経済を引っ張ったことが背景にあるのかもしれません。

そしてFRBが明らかに相場を下支えするような活動をとるようになりました。

社会的には、持つものと持たざるもので格差がさらに拡大していった十年であったかもしれません。

米国で一般に資産運用が広がったのはいつのことか知りませんが、

年金の運用などをETFなどでしっかり行っていれば報われたようにも思います。

最近のショックでは下げも上げも共にスピードが増しています。

財政政策と金融政策が一気にフル稼働するようになり、それに相場も呼応するように動いています。

これも情報化社会によって人々の活動の速度自体が上がっている結果なのかもしれません。

今回ワクチンがたった1年で作られたのはまさに衝撃的でした。

つまりこれまでの10年は1年で進むようになったわけです。

決してどの分野でも同じような速度で動くわけではありません。

人の成長速度は変わりませんので。

ただ、このことは株式市場にも確実に影響を与えます。

つまり、10年間横横に動くと言うような時代はもうこないかもしれないと言うことです。

2000年ゴロは牧歌的な良い時代だったのかもしれませんね。

今は何をしてもすぐに情報で世界中に流れていきます。

開発の速度も特定に分野においては過去の10倍で進むこととなりました。

2021年以降の株式市場

大きく捉えると、以下のようになります。

・どこかの段階でショックは起きる。2〜3年以内ではほぼ確実に

・ショックは長引かない

金融財政政策は万能では無いとはよく言われます。

最大限にうまくいって、半年から1年程度底を抜けないように持ち堪えることができるようになる、と言うところです。

ただ、これさえも政治的に混乱が起こってしまえば財政政策は機能せず、

さらには金融政策も政治の影響が出るようになりましたので、

市場参加者の期待にいつも応えるのは難しいこともあるでしょう。

しかしながら、この半年や1年程度の時間があればかなりのことができるようになりました。

ワクチンができたと言うのはその一つの証拠だと思います。

次のショックでは何が必要となるかはわかりません。

ただ、その時に必要なテクノロジーはもうかなりレベルの高いものが用意されていて、

世界で一つの方向に向かえばたいていのことには立ち向かえるとなるのでは無いでしょうか。

米国長期国債チャート

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これはAGGのチャートです。

米国長期国債ETFですね。

先ほどのSPYと並べてみると面白いです。

まず2008年末から価格が上昇しました。

これは低金利が進んだことを意味します。

株式は2009年中にはボトムをつけています。

そこから2012年ごろまでは株式と同じように価格が動いています。

ここから株式は新値を取り続けています。

しかしながらAGGは横横となりました。

金利の低下が一服したことを意味するのかなと思います。

そして2019年ごろから再度上昇をし始めました。

コロナショック時の出来高は凄まじいものがあります。

そこから上昇し今は落ち着いてきています。

これからわかることは以下になります。

・AGGはショック時の資金の逃避先として機能している

・株式がボトムをつける中でも低金利は進行し価格が上昇を続ける

・低金利が一服するタイミングで株価との価格が離れ、株式への資金移動がみられる

Findings

今回の気づいたことです。

・株式市場の速度は社会の情報化によって高まり、10年が1年で起こるようになってきている

・米国国債はショック時の資金の逃避先に活用できる

・ショックから時間が経過すると徐々に債券から株式市場へお金が還流する

来年も良い年となりますように。

ありがとうございました。

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