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『失恋ショコラティエ』がつくるのはチョコレートだけではない

バニラアイスをスプーン一杯分すくう。

その穴にクロキリ(黒霧島)を注ぐ。

あっという間に大人のチョコレートの味になる。

最近はチョコレートそのものを食べていない。

恋心が生み出す作品=商品

この作品を読むと凄く刺激される。仕事脳の部分。能力と言うよりは気持ちの部分への刺激が凄い。インスパイアされる。

主人公はヤンデレ男性だ。高一の時から10年以上片想い。しかも片想い相手は結婚までしている。でもその思いが一つのチョコレート専門店を誕生させ、成長させていく。

2014年に主人公松本潤、ヒロイン石原さとみでドラマ化。他の登場人物も豪華。水川あさみ、溝端淳平、有村架純、、、。

恋愛漫画なのだと思うのだけれど、そこにはあんまりきゅんきゅんしなくて、ヤンデレな思いがチョコレートになっていく過程がゾクゾクする。イメージがカタチになっていく過程。恋心がベースになって、モチベーションになって新商品が生まれていく。恋心ってそんな風に変われるんだって、恋する気持ちに勇気を与えてくれる、そんな作品。

ショコラティエ=アーティスト

年に数えるほどしか行かないけれど、チョコレート専門店を覗くとドキドキ、ワクワクする。その感覚は美術館に行く時に似ている。主人公がオーナーシェフをつとめる「choco la vie(ショコラヴィ)」にあるチョコレート達もドキドキワクワクする。中身だけじゃなくて、外見もかわいい。

物語の中で同じ名前の商品がアップデートされるシーンがある。美味しいの先を求めてる。その、いつも最高を追い求めていく姿が正しくアーティスト。そうして出来上がっていくチョコレートたちは、どんなに美味しいだろうかと、漫画だから、漫画だから食べれないけど、食べてみたい‼️‼️食べれなくて、漫画で見て、読んでるだけで味を想像する。

ミントのトリュフ、、、、、、、、、、、、、

正しさって

登場人物達は割とみんな正しくない。それ、やっちゃいかんだろー、、、的なコトが起きている漫画。

そこがとてもチョコレートっぽい。ごく甘な時があればビターな時もあり、はたまたチョコレート以外のもの達とコラボもしている。色とりどりのチョコレート達。

今は再読3巻の途中。

先々の展開はもちろん知っている。結末も。

されど、刺激されたい。

仕事的なモチベーションも正しくなくても良いってことも。






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