#1 なにラーメンつくってんだよ⁈
いやいや。ある日突然
「そうだ!ラーメンを作ろう」
と台所に立ったワケではなく。
元々、マメに自炊など料理はしていたのだ。
それどころか、若かりし頃「飲食系」の店で働いた事もあるし。知人が始めたレストラン・バーで出す料理のレシピ作りを手伝った事もある。
ある意味、料理に関しては「ズブズブの素人」ではないのですよ。
最近ではバンドのツアーで海外などに行って、ちゃんと厨房が借りれる様な宿に長逗留する時にメンバーの食事当番を任される事もあったり。
(ベルギーで泊めてもらったファームの厨房にて)
そういえば、今年。ツアー中のスロベニアの宿に小さなキッチンが付いていたので、日本から持って行った「重曹」で細いパスタを茹でて(中華麺みたいになるのです!)
あり合わせの調味料でスープを作り、ネギを焦がした香味油を浮かべた「ユーロラーメン」ってのを作ったなぁ〜
旅も中盤を過ぎた「そろそろ日本の味」が懐かしくなったタイミングでメンバーに大ウケでした。
さらに思い出したんだけど。
初めて台所に立った小学生の時に作ったのもインスタントラーメンだったんだよ。
なぜか「イカとレンコン」の入った野菜炒めを作って乗せたっけなぁ…
そういう、これまでの「下地」みたいな物があるのですよ。
ところが「ラーメンを作りだした」という話しをしたら、周りがザワザワする。
「麺を打ってるの⁈」「スープも1から作ってる?」
自分の家でパン焼いてる様な人にまで言われたのには、こっちが驚いた。
もちろん、わからないでもない。
家で食べるなら手軽なインスタントやパッケージされた生麺があるし。外食すればラーメン屋なんていくらでもある。
「ラーメンは自分で作るものではない」
という考え方が一般的なんだと思う。
でも、そうか?
子供の頃からズーッとそうして来た人たちはもちろん。生まれて物心ついた頃からスーパーマーケットなどで炊かれた「白飯」やパックの「さとうのご飯」といった商品が手に入る世代の人でも、米研いでメシ炊くだろう。
さっきも書いたように家でパン焼く人もいる。
「麺を打つ」ってのもそれと同じなんだけどなぁ、という事をラーメンを作るようになって気づいた。
おそらく、みんなラーメン屋のイメージがあって。
大きな鍋でスープを作ったり、大かがりな装置で麺を打ったり…そんな事はしませんって。
「家庭料理」として、自分が食べる分のラーメンを作るのは「ごはん炊いてカレー作る」ってのと大して手間は変わらないと思う。
たとえば、奥さんや彼女に「今夜はカレー作るね」って言われて。
温めたパックのごはんにレトルトのカレーかけて出されたら、ちょっと「え⁈ 」ってなりませんか?
濃縮タイプのスープの素が付いた生ラーメンを買って家で出すってはそれと変わらないですからね。
手軽な「ごはん」が普及しても米を研いでメシを炊く人がいなくならないのは、安上がりだし「なによりそっちの方が美味しいから」だと思う。
パンだって焼きたては美味い。
「だったらラーメンも…」ってなるでしょ⁈
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