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成犬を迎えるということ 出会い編

うちの犬さんは、約4歳のときに私の家族になりました。
今回は“成犬を迎える”について書いてみます。

私のイヌ歴
私のイヌ歴は、イコール年齢です。
しかし飼い主歴は、ゼロでした。
私が生まれる前から実家には複数のイヌがおり、イヌが周りにいて当たり前の生活。
しかし飼い主・・いわば命に対して責任を持っていたのは私の両親や祖父母でした。

1つの命を、自分だけが責任を持つ、ということは犬さんが初めてです。

なぜ成犬を選んだのか?
特に理由はありません。
子犬でも成犬でも老犬でも、イヌはイヌ。かわいい。だから希望はない。
ご縁と直感を大事にしようと決めていました。結果的に、成犬の犬さんと出会ったのでした。

ヒトとイヌの出会いは何億通りもあり、全てが私と犬さんのように進むとは思いません。
これからイヌを迎えたい方、特に成犬を迎える事を検討している方のご参考になれば幸いです。

犬さんとの出会い

結果的に、某里親募集サイトを通じて、”個人”の方から譲渡を受けました。
当初は友人の友人の知人(なんて書くと地球上全員知り合いになりそうですが笑)が活動しているボランティア団体からと考え、何度かやり取りをしていましたが、そのボランティア活動をされている方より「某里親募集サイトで気にかかるユーザーがいる」と聞き、すかさず私も某サイトに登録。
うちの犬さん含め5頭里親募集しており、里親希望である旨コンタクトを取りました。

すると。
「今日、引き取りに来れますか?」と即返信が。どうしても今日中に引き渡したいのだそう。正直、面食らいました。
お互い情報交換をして~信頼関係を築いて~誓約書や犬さんを迎え入れる準備をして~1週間後くらいにお迎え!なんてのんきに考えていたので…。

でも、そのおかげで覚悟が決まったような、腹を括ったような感覚になれたことは確かです。

犬さんをお迎えに行くまで

元飼い主さんとのファーストコンタクトはAM10時。
数回メッセージをやり取りして、11時には自宅を出発しました。
ただ、都内一人暮らしの私には車はありません。となると、タクシーか電車。つまり、最低限キャリーバッグが必要。
幸いすぐ近所にあるペットショップに立ち寄り、小型犬が入るであろうサイズのキャリーバッグを購入しました。(結局、このバッグは一度も使ってないんですけどね・・)

<お迎え前に購入したもの>
・キャリーバッグ
(肩から下げるタイプ。公共機関で移動する方で、超小型犬でない限りは、リュックタイプがおすすめです。)

・ブランケット
(キャリーバッグの中に敷くため。お迎えは12月でしたので防寒のためと、移動中に排泄したり嘔吐した場合に備えて。)

・トイレシート
(移動中の排泄や嘔吐に備えて。5枚程度のミニパック?を購入)

計 10,000円程度

まずは最低限の物だけを購入して、いざ電車とタクシーでお隣の県へ向かったのでした。

犬さんとの初対面

約束の時間を15分程過ぎ、元飼い主さんが犬さんを抱えて登場しました。
初対面の印象は、ひたすらかわいい。かわいい!しか覚えていません。

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初日の犬さん。
手足の毛は伸び放題なのに、
身体は元飼い主さんの自己流カットでワイルド

挨拶もそこそこに犬さんを手渡し、「よく食べるし何の問題もない子だからよろしく!」と颯爽に帰ろうとする元飼い主さん。慌てて「食事はどんなものを?!」「お散歩の回数は?!」「おトイレはどうしてますか?!」「狂犬病ワクチンやフィラリア予防は?!」と最低限のことだけお聞きしました。

本来、こういった情報は、お迎えの前にきちんと確認しておくべきだったと反省しています。結局、元飼い主さんから聞き出せた情報は、「なんでも食べる」「おトイレも大丈夫(いやいや、大丈夫とは?!)」

そして。
「去勢手術は去年した。前の飼い主がしてなかったから」
のみでした。

・・犬さん、私が3人目の飼い主でした。
今回で2度、家族が変わるという想定外の事実に、何が何でも私が幸せにしないといけない。強く思ったのでした。

ちなみに、元飼い主さんとはこれ以降一切連絡が取れなくなりました。

犬さんを連れて帰宅・・の前に

帰りは、タクシーにしました。
犬さんがキャリーバッグに断固として入ってくれなかったからです。ずっと膝の上に載せておくということでタクシーの方に了承してもらい、都内へ。
車酔いが心配でしたが、全く問題なし。終始大人しく抱っこされてくれていました。
タクシー代は確か9,000円ほど。

行きがけに寄ったペットショップ前でタクシーを降り、犬さんを抱えて最低限必要な物その2を購入します。
よくもまあ、6kg弱の犬さんを抱え、下記の物も抱え、自宅に帰れたなあと思います。火事場の馬鹿力ってやつでしょうね。

<お迎え直後に購入したもの>
・フードボウルとお水入れ
(陶器製で色違いのものを。デザインだけで選びましたが、今でも使っています)

・トイレ
・トイレシート
(180枚入り。1枚も使うことなく、のちに同僚へ進呈)

・ハーネス
・リード
(ハーネス、リード共にデニム生地。これ以上のデザインに出会えず、未だに同じものを使っています。そろそろ買い換えねば)

・ふかふかベッド
・おもちゃ 3種類
(固い知育玩具、ぬいぐるみタイプ、音が鳴るタイプ)

・ドッグフード
(とりあえずでニュートロ シュプレモを購入)
・おやつ数種類

計 25,000円程度

ゲージ / サークルは、一旦犬さんの様子を見てから決めることに。
結果的に犬さんの場合は不要と判断し、購入しませんでした。

犬さんを連れて帰宅

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初めて我が家に来た日。今よりキツネっぽい

これまでのイヌ歴から、犬さんもしばらくは自宅内を嗅ぎまわり、落ち着かないだろう。自分のにおいを付けるために排泄もするかな?と予想していましたが、ほぼ動きません。

一応、キモチ程度に1LDK内をくんくんしていましたが、テーブルの下に設置したブランケットと犬さん専用ベッド側にすぐに鎮座したのでした。

案外大物かもしれないぞ?と、おやつを進呈。何の疑いもなく食べます。「おすわり」「お手」は分からない様子。(今はばっちり覚えました)

さらに排泄の素振りがないので、試しに屋外へ。しっかりと排泄。

夕食をがつがつ平らげ、テーブルの下に鎮座し、寝る前にもう一度屋外で排泄。

そうなんです。犬さん、まったくもって手のかからない、お利口さんだったのでした。
最初だけかな?慣れたらもっとイヌらしくなるかな?と思い続けて早1年8ヶ月。私の元に来てくれた日から、ずっとお利口さんです。

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最近の犬さん。
毛ぶきが良い!としょっちゅう言われます。

最後に

改めて振り返ると、犬さんとの出会いは「出会うべくして出会った」と思ってしまいます。

冒頭にも書きましたが、ヒトとイヌの出会いは何億通りもあり、全てが私と犬さんのように進むとは思いません。
むしろ、こんなかわいいお利口さんの飼い主になれて、ありがとうです。

私の体験が、これから成犬を迎えようと考えている方の参考になれば幸いです。



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