成人式

　今日は成人の日である。成人の日といっても、成人は法律で18歳に変更になったので、本来は18歳の人をお祝いしなくてはならないのだが、彼らはこの時期忙しい。受験や就職が控えているのだ。だから旧来通り20歳を持って成人の式典は行われる。
　既に成人になって2年経って、何を今さら感がないでもないが、18歳では完全な成人とはいえないのである。酒やたばこが公然と飲んだり喫ったりできないのである。だからその意味では「公然と酒が飲めるようになったお祝い」ともいえるのである。
　ところで成人式といえば、僕の地元北九州市が全国的にも世界的にも有名になってしまった。
　地元民から言わせると、昔はヤンキー不良の集まり、みたいな目で見られていたのが、最近では地元民も見る目に変化がおこっている。以前は汚いものでも見るようにさげずんでいたものが、にわかに市民権を得てきた。
　毎年のようにTV局がカメラを回して映している。この日のために貯めたお金で精一杯奇抜におしゃれをして出て行く彼ら。一生の思い出である。そのファッションが今やニューヨークやパリで注目されているのである。ニューヨークのファッションショーのランウエーを歩いたという話も聞く。
　世の中は本当よくわからないが、彼らの門出を祝ってあげようではないか。
　成人おめでとう。

　画像はかつて成人式の集いが行われていた、今は無きスペースワールド。ここで行われていた頃は、あんな派手な衣装の成人はまだいなかったように思う。