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靴底

 どうも歩き方に癖があるらしい。靴の底がどれも、踵側の方が擦り減って、ツルツルになっている。靴の底だけで、見た目にはさほど汚れてもないので、捨てるには勿体ない。ただ水に濡れたタイルの地面などを歩くと、滑って危ない。雨の日だけでなく、雑巾モップで、掃除したあとを歩くのも危険である。3足ある。全部捨ててしまえば、新たに購入しなければならないが、安い買い物でもないので、どうしようか迷っている。
 チャンピオンのスニーカーは一番新しいので、まだそこまで擦り減っていないが、踵付近はツルツルである。ニューバランスのスニーカーは踵から真ん中あたりまでツルツル、何処のメーカーかわからないやつが1足あるのだが、それはもう全般的にツルツルである。
 勿体ないので、そのツルツルの無銘のスニーカーを履くことが多い。一番安くて危険な奴だ。できれば履きつぶしたい。見た目がまだ綺麗だから。
 そのうち転んで怪我でもしたら大ごとではすまされない。自覚がなくても年寄りではあるので、腰の骨でも折ったら、歩けなくなってしまう。
 と思いながらも今日もそのまま履いて出歩いている。
 仕事をしていた頃は、こんな擦り減り方はしてなかったように思うのだが、会社を辞めてから、ウォーキングで長距離歩いているせいかもしれない。どうやら足がまともに上がっていなくて、引きずるように歩いているみたいだ。歳を取ったのだろう。
 靴を買い替えた所で、すぐまた同じようなことになってしまうだろうから、歩き方の矯正をしなければなるまい。なるだけ太ももをあげて、ジョギングをするように歩く。難しい。
 すぐ擦り減るのなら、まともに買いに行くのも勿体ないので、メルカリでよさそうなのを見てみようかと思う。結構いい靴が安く売りに出されているはずだ。ただやっぱり靴は履いてみなければ、よくわからない。ましてや人より足幅が広いので、実際に合わせてみた方がよさそうだ。
 思案のしどころである。
 


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