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夏休みとオリンピックの思い出

 1984年ロサンゼルス五輪の時、大学3年生だった。その年の夏休みに仲間と北海道へ行こうと計画していた。そのため僕はK君に誘われ、お中元の配達のアルバイトをした。通常なら僕はお中元でも福岡玉屋でアルバイトをするはずだったのだが、玉屋はアルバイト代が1時間400円くらいだったか、中元配りは確か1件160円位だったと思う。実入りがいいのである。もっともビール1ケースでも商品券でも160円だ。大汗を掻きながら、真夏の太陽に打たれながら、福岡市の早良区付近を回っていた。ちなみにNAVIなんぞない時代である。どうやって回っていたのか。ゼンリンの地図何て高くて買えないし、広告の地図を集めて調べていたような、そんな気がする。どうだっただろうか。
 自分の車のカーラジオからオリンピックの放送を聴いていた。一か月1万円、総額15万円で知り合いから買ったカローラだ。その車でお中元配りをして回った。狭い道に入り込んで、長い距離をバックで戻ったこともある。未熟な運転技術が磨かれた。
 2週間くらいだったか働いて資金ができ、僕らは北海道へ船で向かった。時間のある僕らには飛行機で行くよりも安い船で行く方が正しい選択であった。2週間だったか北海道旅行を満喫した。
 オリンピックの夏がくると必ず、この一連の出来事を思い出す。青春だったなあ。

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