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いいんじゃないですか

 学生の時、就職試験で毎日新聞の最終面接まで残って、東京で面接を受けた。当時の会社のお偉いさんで、海何とかとかいう人に面接をしてもらった。この人、後に汚職がバレて解雇されている。それはともかく、その人にいきなり「ビューロクラシー(官僚主義)についてどう考えるか」なんて質問をされて、そんなこと考えたことなかったので、しどろもどろになってまともに答えることができず、最後には「いいんじゃないですか」と投げやりに答えてしまった。
 当然落ちてしまった。今考えると日本の官僚は優秀であり、お飾りの大臣が多い事を考えると、官僚のおかげで日本は存続しているのである。だから「いいんじゃないですか」は間違いではなかったのだ。ビューロクラシー万歳。
 結局、新聞社は3年受けて結局は入れず、何の因果かホームセンターに就職してしまった。今思うと新聞社に行かなくてよかったと思っている。ホームセンターに勤めてでさえ、鬱になってしまったのだから、新聞社に勤めたら、もっと早くに鬱になっていただろうと思う。こんなにメンタルが弱いとは思わなかった。
 思い起こせば後悔することもあったが、結果オーライで今は幸せに暮らしている。病気になったのは辛い事だが、そのおかげで57歳で隠居することができた。これから先、20年くらい生きるだろうと思うので、気儘に楽しみたい。それでいいんじゃないですか。
 
 

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