怪食快便

　トルコのホテルの朝食夕食は大概ビュッフェであるため、戸惑ってしまう。料理が何が何だかわからないのだ。甘いのか辛いのからして口に入れてみなければ判断がつかない。
　第一いろんな物があるのはいいのだが、スープ状のものは、スープなのかドレッシングなのかもわからない。そばにある、種や野菜を乾燥させたようなものも、この汁にいれるのかどうかさえ分からない。匂ってみればだいたいわかりそうなものだが、流石にそんなマネほできず、食べられそうなものが、少ない。
　一応チャレンジはしてみるが、予想外に辛かったり、甘かったり、味がなかったりする。トルコ料理に無知な者のために、ビュッフェ方式はいかがなものかと思う。
　昼はレストランで、ちゃんとしたコース料理が来るので、悩むことはないのだが、朝夕に出てくるものとは違うので、学習は出来ない。
　それでもパンはパンなので、それだけは安心して食べられる。それでお腹を満たす。
　せめて料理の食べ方のレクチャーくらいしてほしいな、と思った。
　つべこべ文句をいう割には腹一杯食って、お通じの方も順調だ。トルコのシャワートイレにも慣れてきた。あとまだアンカラ、イスタンブールが残っている。頑張って行きたい。