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寒風におぶわれた肌にはかつての月があって


錆びれた手つきで野っ原についての

スローモーションを駆けずり回る

古びた耳や骨の形状 記憶を吊り

雲の鼓を鳴らす場所には 軟らかい唾がだらだらだら

底なしく気持ちを蔑ろに嘶く


黄身から白身をたどり滑る音割れを

記憶しておいた提出用ノートの油染みが 朝方、

茎の膝 浮かんで泳ぎ

部屋中を漂っている文旦を

はじめて宛名にする

悔しくなると 一輪花の色合いは

膜のように 目を埃の姿に

光をたくさん浴びた世の様々 なって

三つ編みを結んだのは人形の複雑で

なににも映されない 目の白影


悲しみが故障したクラクション

鳴り響かせ 天望町 拠点で手ぐしを仄めかし

手の甲にあてた文字に 花の息吹 はるばる飛びかう

パッチテストの済んだ桜餅 持ち合わせたパンダ

社務所で用事を片付け 伸びをして肩を弾ませる

眩しいものすべて 照れ隠しにそう呼ぶ雲と


出涸らしの凍える眠気




こんにちは。1ヶ月ぶりですね。
今月のことで思い出せたのは本と詩と朝食について。そのことを以下に少しだけ。

【本】
 同時に数冊読むのが好きで、以下の本を今月は読んでいた。蜂飼耳さんの詩集は再読、他は新しく読み始めた本。
・優しい地獄
・地球にちりばめられて
・蜂飼耳詩集(現代詩文庫)
・名付けたものどもを追う道筋を歩きながら、

【詩】
 おきにいりの詩を2篇書いた。「出涸らしの凍える眠気」はそのひとつである。他にこれを書きたいと思えることがはっきりと浮かばないので、ありきたりだがそのときを気長に待つ。

【朝ごはん】
 『ハウルの動く城』を観ながらの朝食が何とも至福で、『コクリコ坂から』を観ていたら、朝ごはんをつくりたくなった。

・赤だしの味噌汁
 -ネギ、揚げ、豆腐、えのき
・漬物
 -きゅうり、人参、塩昆布
・バインミー的なサンドイッチ
 -パクチー、ハム、焼いた卵、上の漬物、スイートチリソース、ケチャップ、レモン汁
・美味しいバナナを安く買って食う
 -そのままだったりヨーグルトと食べたり…

 気にいると同じものごとを飽きるまでやり続けてしまう。今回のも例に漏れず、4、5日間くらいの朝昼食で食べた。少し飽きたかなと思っていたが、また食べたくなったのでもう少し楽しめそうだ。それから『コクリコ坂から』の挿入歌が素敵で何度も聴いている。


それでは、4月のおわりにまたここで。
お会いしましょ〜。

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