『IWGPⅩⅨ 神の呪われた子』
今回はこれです。
IWGPⅩⅨ=池袋ウエストゲートパークⅩⅨ
私はあらゆる作家さんの中でも、もう20年くらい前からずっと、石田衣良さんの本が好きで、ほぼ全て読みました。
その中でもこの池袋ウエストゲートパークシリーズは一番大好きなシリーズです。
もう19作目になるんですね。
池袋駅西口にある果物屋のマコトと、池袋の半グレ集団Gボーイズを率いるタカシがトラブルを解決する物語、というのが、このシリーズのお決まりのストーリー。
このシリーズの面白いところは、「トラブル解決」の話だから、毎作、複数のトラブルが出てくるのだけど、その時代を切り取ったトラブルなんです。
今回は、ウイスキーバブル、過激な推し活、連続強盗、宗教2世。
たぶん、ものすごく丁寧に取材をされているのではないかな。手に取るように今の社会問題の一端を知ることができるんです。ノンフィクションなのかな?ってくらい。サセンなんて知らなかった。宗教2世も、当事者のリアルな事実を切り取っている感じで。
そして、マコトの目線が優しくて、強い。
マコトが見ている世界の見方が好きだから、本シリーズが好きなんだと思います。
本作では時代の流れの中で池袋西口で果物を続けるマコトが苦労してる様子もちらっと描かれていて。そりゃいろんな営業くるよね。さらっとお母さんを守っている姿にもグッとくるのです。
これからも、ずっと続いてほしい物語です。
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