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バリュー投資の本を読んだので、投資銘柄を一気に紹介します!

バリュー投資入門(https://www.amazon.co.jp/バリュー投資入門-──グレアムとバフェットを超えるために-ウィザードブックシリーズ-Vol-323/dp/4775972928/ref=sr_1_1?crid=3N96C9M0FFQ47&keywords=バリュー投資入門&qid=1676294207&sprefix=バリュー投資%2Caps%2C198&sr=8-1)


という本を読みました。
「入門」と名前がついていますが、これは「入門させませんよ」という意味の入門だと思ってください(笑)
それくらいの難易度で、難しい内容の本なので、ある程度投資を継続してきた方以外には、おすすめできません。
僕も、正直言って一回読んだだけでは、そこまで深く理解できませんでした。
ただ、書いてある内容は、「企業価値とは何か」という点を徹底的に深堀していて、とても参考になりました。
理解をしていない本の感想を書いても仕方ないので、今回はこの本を読んで整理した、自分なりのバリュー投資の着目点を紹介し、それに沿うような銘柄を紹介していきたいと思います。


※推奨銘柄ではありませんので、投資は自己責任でお願いします。万が一投資して損失が発生しても、一切責任は負いかねます。

まずは、バリュー投資を行う上で、どのような企業の強みを見ていくのかを書いていきます。

①その市場でシェアを押さえているトップ企業(規模の利益を得ている)
②その地域でのシェアを押さえている、地域トップ企業
③独自のフランチャイズ(特権的防壁、よくいう参入障壁)を備えている企業(グロース的側面もあり)
④企業自体は平凡ながらも、かなり割安な株価である(いわゆる低位株)
⑤経営者が優秀

なお、複数当てはまることもあります。
以下、銘柄を紹介しつつ、どれにあてはまるかをざっくり説明していきます。

コメダ(3543)・・・①と、③と⑤が少々。規模ならスターバックスに勝てないが、オシャレさではなく、「くつろげる空間の提供」という軸をずらしたポジショニングがうまい。ついでにシロノワールも美味い。食事も美味い。しかし、現在は国内出店も限界に近づいています。新業態の「おかげ庵」や海外展開で、どこまで業績を拡大できるかどうかに注目しています。
ただ、本書の中では「海外展開は容易ではない」との記述もあり、食文化は海外への移転が難しいのも相まって、コメダの海外展開は厳しいと予想しています。メニューに魅力があるので、パンなどの物販にも活路があればいいんですが・・・
ちなみに今は会長になった臼井さんは、経歴もすさまじいですが、コメダに対する愛着もあり、かなり頑張って仕事をしてくれました。

ランディックス(2981)・・・不動産仲介業者。東京都心の富裕層向け不動産に絞っている②タイプ。さらに社長の能力やコネが最大の資産であり、③も当てはまると思います。というか、ほぼ社長の動画見て購入しました(笑)
最近は金利上昇懸念で、不動産会社は軒並み下落傾向ですが、ここは社長が交代したら投資終了かな、と思っています。
今の社長である限りは、投資価値アリだと判断しています。

東武住販(3297)・・・東武なのに山口県にあるという、謎の不動産会社。中古戸建に特化しています。地方中古に特化した②タイプですね。若干、④の要素もあります。地方、中古で、1500万円程度の価格帯の不動産を販売しています。これは大手からすると儲からない価格帯になると思うので、大手がいないニッチで、伸び伸び頑張って欲しいと思っています。

三和ホールディング(5929)・・・シャッター最大手の①タイプ。シャッターの国内市場の約半分程度を押さえています。他には文化シャッターなどがありますが、完全に引き離しています。職場のシャッターも、ここのシャッターでした。さらに海外にもすでに展開しており、売り上げの半分が海外で、円安にも円高にも対応できるという為替ヘッジ機能付きです。すでに海外にもシェアをある程度持っており、難しい海外展開も、こなしていってくれると期待しています。他にドアも取り扱っており、さらにシャッターメンテナンスも事業拡大を目指しているようです。まだまだ成長余地もあるし、そもそもが割安で高配当だと感じます。こういう地味な業界って、やっぱりあまり投資対象にすらならないようですね。

アクシーズ(1381)・・・ケンタッキーに鶏肉をおろしている会社。ここは実は②にあてはまると、勝手に思っています。別の本になりますが、ポーターの「競争戦略論」では、産業クラスタ理論が出てきます。これは「ある特定の地域に、特定の産業が集中していること」を指しています。例えば、愛知県にトヨタやトヨタの関連会社が集中していますよね。
実は、日本の鶏肉生産トップは鹿児島県で、アクシーズの本社がある場所です。二位は宮崎で、ほぼ南九州に鶏肉の生産地が集中している、ということです。産業クラスタが構成されることで、ライバル業者同士での適度な競争、供給網の発達、人材の獲得しやすさ、M&Aのしやすさ、ノウハウの移転のしやすさといった、様々な恩恵があるとされています。もちろん、実際のところはそんなにうまくいくのか、という点もありますが、この産業クラスタ理論で言うなら、アクシーズは鶏肉生産地に本拠地があるので、日本で一番強い鶏肉の会社、と言えるのではないでしょうか。

ステップ(9795)・・・②と③ですね。神奈川県という地域で、実績ぶっちぎりのトップ学習塾。ただ単に地域を制圧しているだけでなく、圧倒的な実勢から、受験生や親から支持されており、宣伝しなくても口コミで生徒が集まるという点において、③のフランチャイズも有していると考えています。現在、個人的には最も安心して保有できる銘柄の一つだと言えます。たまたま運が良かっただけだと思いますが、買ってから一回も含み損になることなく上昇していった銘柄ですね。まあ、含み益自体はそこまでないのですが・・・
株価の話は置いておいて、少子化が進む日本ですが、神奈川県はその中でも人口の減り方がマシな地域です。そこでトップシェアを保っている、というのは、少子化の影響が同業他社より相対的に見て少ない、ということでもあります。「学習塾だからオワコン」という投資家の偏見で安く放置されるなら、まさに買い場ということでしょう。財務優良な割には、同業他社と比べて株主還元が今一つな部分はありますが、株主還元の強化は、安く買い集めてからにしてもらいたいですね(笑)

ハンズマン(7636)・・・推奨爆死銘柄から、一気に復活を遂げ、今や含み益をたたき出すように。ここは評価が難しいですね(笑)
②と④のような気がします。九州という地域で展開している、大型ホームセンターです。かなり庭造りやDIYに愛着があるようで、それ用のグッズが膨大な量を取り揃えています。さらにDIYできるコーナーや、指導する人も育成しているとか。そこまでやってる会社は聞いたことがないです。さらに、株主構成も九州がほとんどで、あまり全国区になっていないようです。最近は大阪府に今年の秋くらいに新店舗が開店するようです。
地域から出て、成功するのかどうかの試金石になります。株主としては、ぜひ成功して羽ばたいて爆益をもたらしてください、と願うばかりです(笑)
ちなみに、僕が買い集めていた時は、完全に低位株クラスだったと思います。円安で業績が下方修正され、叩き売られていました。
やはり、「悲観の極みこそ買い」だということを、再度教えてくれた銘柄になってくれたと信じたいです(笑)(もう下がらないで・・・)

グリーンクロス(7533)・・・まるで台所のしつこい油汚れを一瞬で落としそうな名前ですが、工事現場の安全器具のレンタルという、全く関係のない業界の企業です(笑)。さらに看板の製作もやっています。ここは、意外に⑤だと信じています。
というのも、ここの社長の久保さんは、元々派遣社員としてグリーンクロスに入社。ふとした縁で社長になる、という、これまた謎の経歴の持ち主です。
なんか、あまりエリートっぽさがないので、個人的には好感を持っています。さらに企業理念も、「工事現場のおっちゃんをお父さんだと思って、なにが提供できるか考えている」というような、なんか親近感のある人ですね。
業界では、類似の会社はありますが、そっちは地域的には東日本だったと思うので、グリーンクロスは西日本中心に現在は事業を拡大しています。
あまり無理なく、マイペースに拡大しているようですね。また、上場市場が福証単独という、なんともマイナーな市場なので、値動きがあまりないのもいいですね。ある意味で④にも少し当てはまると思います。
東証に来て欲しい(笑)

モーニングスター(4765)・・・ここは社長の朝倉さんが大好きで投資しているので、ぶっちぎりの⑤ですね。YouTubeの動画は、欠かさず見ています。資産運用自体をどうやって行うのか、株式市場の動向は・・・すべて参考になります。
ちなみに、投信のランク付けや運用指南なども行っており、これか「貯蓄から投資へ」は確実に進んでいくと思われる中で、恩恵を受けられそうな銘柄だと思っています。
今までは、米国のモーニングスターから版権を借りて営業していたのですが、来年だったかな?版権を返して、「SBIアセットマネージメント」という会社名に変更するようです。個人的には、モーニングスターという名称が、なんかかっこよくて好きだったので、変更後の名前にはガッカリしています(笑)
SBIの事実上の子会社なので、もしかしたらSBIに吸収されるかもしれません。社長も知り合い同士ですし。
とりあえず、朝倉さんが社長の間は、黙ってついていこうと思います(笑)

エムビーエス(1401)・・・外壁塗装の会社で、家や建築物に、透明な塗料による塗装を施します。この透明な塗料は、なんと特許を取得しているので、一応は参入障壁があるということですね。
しかし、僕はこの会社の一番の魅力は、社長が中卒だと思っています(笑)
中卒社長が率いるこの会社が、どこまで大きくなるか、見てみたいしついでに爆益ももたらしてくれたら、もっとありがたいです。
会社のホームページを見ても、社長が全面に出ていて、危うさもある反面、人目を引く面白さも感じました。こういうのは、やはり大切だと思います。
中小型の企業が、そう簡単に参入障壁を作ってから事業を開始できるわけではありません。もちろん、⑤タイプというわけですね。
ちなみに、投資目的としては、リフォーム業界が伸びると考えているので、その関連企業であること。
以前に外壁タイルそのものを売っている会社に投資したのですが、全くうまく行かずに撤退。というのは、外壁自体は、あまり張り替えることはないのが判明したからです。となると、塗装くらいが、一番リフォームとして手軽・・・
そう思っていたところに、この企業を知ったので、ちょっと買ってみようと。幸い、株価はいい具合に低迷しており、④の低位株レベルでした。
少額ですが、これからどうなるのか、楽しみに見守りたいと思います。

とりあえずは以上になります。
何か参考にしていただければ幸いです。

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