【ネタバレあり】ドキドキ文芸部のプレイログ:これは○○要素が強い○○○ゲーではなく、愛のゲーム

▼注意書き

※本記事は、ネタバレを含みます。未プレイの方は、こちらを。https://note.com/botorumail/n/n5620d9777957
特にこのゲームは、事前情報なしで楽しむのがベストです。ご注意ください






※この記事ではショッキングな場面のスクショはないです。ご安心ください。撮るどころじゃなかったよ、、、、、






▼感想(ネタバレあり)

ドキドキ文芸部 (以下DDLC) はメタ要素が強いホラーゲーではなく、愛がテーマのゲームだと、私は感じました。

メタ要素もホラーも一級品だけど、あくまでモニカの立場や必死さを伝える手段に過ぎない。ゲームの主は、文芸部員との触れ合いだと思いました。

あと、文芸部員たちは、ゲームではない別世界に脱出できたのだと信じてます。twitterで日常生活の写真を掲げてますしね。

だからみんなーーーーっ、俺の居ない世界で、どうか幸せになってくれー!!!

以下、備忘録兼詳細の感想として、プレイログを記します。

▼プレイログ:1週目

実は、「DDLCはメタ要素が強いホラーゲー」という事前情報を持った状態で、このゲームを遊んでいました。

そもそも、第四の壁を破るようなゲームが大好物で、良い作品がないかググってる時に本作品を知ったんです。ええ、某骨兄弟が活躍する作品Uとか、某紫猫が頑張る作品Oとか、好きです。フリーゲームだとSCE2とか(配信再開して本当に良かった)。

話逸れたので戻すと……なので、DDLC開始時、正直、ノベルゲー部分は歯牙にも掛けてませんでした。サヨリが初登場した頃は、失礼な話「はいはい、テンプレ幼なじみね。まだ伏線なさそうだし、さくさく読み進めるかー」ぐらいに思ってました。

流れが変わったのは、初回の詩の見せ合い時。

ネタバレなし記事に書いたとおり、自分は文芸部に所属してました。さて、このゲームはどれだけ空想まみれの「文芸部」をみせてくれるかな?と意地悪な気持ちで、彼女達の詩を読みはじめました。

ビックリしました。

本物だ、これ。

居たよ、熟語多めでホラーファンタジーを書く子。普段の様子と作品のギャップが大きい子も。新入部員が初めて短編書いたときは「〇〇さんと近い雰囲気だね」「また〇〇派が増えたね!」とワイワイ語り合って……

リアルで血肉の通った「文芸部」がそこにあると、自分は思えました。同時に自分の中でキャラクター達が、単なる記号から同じ部活の仲間・友達へと変わっていきました。

「海」をテーマにユリとナツキが詩を書きあったときは、自分だったら何をテーマにするかな?と考えてみたり。

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突然、モニカが朗読会を提案した時は、心の中で一緒に抗議したり。

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準備中にユリが手を舐めてきた時には、いささか驚いたけど。

気づけば、文芸部での活動を純粋に楽しんでいました。……ゲームの事前情報を忘れるくらいに。

文化祭当日、モニカが「宙ぶらりん」と発した時に、これがホラーゲームだというのを思い出しました。

▼プレイログ:2週目

それが疾風のごとく私を通過したあとで、私はまたああ失策ったと思いました。もう取り返しが付かないという黒い光が、私の未来を貫いて、一瞬間に私の前に横たわる全生涯を物凄く照らしました。そうして私はがたがた顫え出したのです。
(引用:夏目漱石「こころ」青空文庫より )

黒い光、言い得て妙ですね。サヨリの部屋をみた時、このフレーズが頭を過ぎりました。

自分は、ホラーやショックへの耐性は低いです。ただし、事前に予測できれば、精神的ダメージは大幅に減らせるタチです。

でも、ここは、扉を開ける前に予想できてたのに、非常に、辛かったです。今でも、このシーンを見かけるたび、手足の血の気が引きます。おかげで、二次創作や感想・考察を漁れません。

この時点から、ゲームプレイの目的が「皆が平和だった頃を取り戻し、ハッピーエンドを見届ける」へと変わりました。

そして2週目が始めたのですが……二重の意味で苦しかったです。

一つ目の苦しみ要素は、ホラー。

先述の通り、私は「事前に予測できれば」耐えられます。逆に言えば、予測不能の演出には滅法弱いです。ご存じの通りDDLCは日常生活に突然、バグやホラーが混じります。相性は最悪。

ワンクリックする度に、ガリっと精神が削られました。途中で眩暈を覚え、ホットミルクを補給したくらいです。

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実は回ってたのは目でなく画面というオチでしたが。
(補給から戻った時に気づいてスクショ撮りました)

二つ目の苦しみ要素は、キャラ崩壊。

1週目が楽しかったからこそ、文芸部の雰囲気が険悪になっていくのは、辛かった……。特にユリがヤンデレへテンプレ化してく様は、怖さよりも悲しみが強かったです。DLC開始直後のように単なる「ゲームキャラ」と見れてたら、こんなに苦しまなかったのに。でも、ホラーを耐えて進めたのは、1週目で皆に思い入れが持てたから。皮肉なものです。

こんな感じで、精神がズタボロになりながら進めた2週目。

最悪な週末を終え、モニカがリセットを開始した時には、正直、「助かった」と思いました。

▼プレイログ:3週目

この時点では、自分はモニカを「ゲームから生まれたバグかゲームそのものの化身」だと予想してました。モニカの詩はメタ要素を示唆するだけで、心情がみえないし。
なので、最後にモニカを``処理``すれば、ハッピーエンド。さぁ第四の壁を越えた戦いが始まるぞ……!と思ってました。

ところが、蓋をあければ、彼女もまたサヨリ・ユリ・ナツキと同じ、一人の女の子でした。

自分がゲームの存在だと気づいた中、唯一みつけた本物の人間。けれど、ゲームシステム上 接触がほぼ許されない。だから、心を殺し、なり振り構わず抗ってきた。第四の壁を越え、戦ってたのはモニカの方だった。彼女を誰が責められようか……

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皆さんは、monika.chr、どうしましたか?

自分は、ゲームを起動しなおした直後、Steamフォルダから移動をさせました。

2、3回会話をみたあと、どうなるか気になってゲームを再起動させたんです。その時、モニカが暗くて怖かったと言ったのを聞き、chrファイルを取り除くのを決意しました。これ以上ゲームを進めずモニカと会話を時々するのも、アリだな……と初めは思ったんですけどね。起動してない時に苦しませるくらいなら、ここで手を下す方がマシだろうと腹をくくりました。

でも、デリートする勇気は出なくて、Steamフォルダからデスクトップに移動させて。再起動したら、モニカが苦しみだしたて。慌てて再度Steamフォルダ下にmonika.chrを戻したら「心を弄ばないで」と怒られて消されてしまいました。なので、chrフォルダは今は手元に残ってません。

残しておけば、良かったかもしれない。

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EDの曲を聞いてる時は、モニカにフラれたような、文芸部とお別れで寂しいような、でも結局これで良かったような、不思議な心地でした。

ナツキルートや特殊EDは気になるけど、2週目は、やれないと思います。

ホラー部分を再走できる自信がないし、もう一度彼女達をゲームに引き戻すのも申し訳ないので。

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2記事 書けたし、約束は果たせたかな?どうか元気でね。

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