バーチャルとリアル
先日のとある方々のライブの話が目に入ったので。前々から気になっていたことを文章にまとめました。
・バーチャルとリアルを融合させるのはありかなしか
まず結論から言うと、個人的にはどちらかといえばアリという考え方。というか、バーチャルかリアルか、というのは見てる側の認識の問題なので、本来外野がとやかく言う問題ではない。リアルの体で動いていても見ている人たちがOOちゃんだと認識するのであればそこにずれはないという考え。
・リアル思考で支配される現在のvtuber界隈
自分が問題視しているのは、バーチャル的な表現を目指すのではなく、バーチャル内にリアルを落とし込もうとしてトラッキング技術等に多額の投資を行った結果、途中からリアル方面に舵を切った、ということ。バーチャルによる表現に見切りをつけたとも見える。
これはすべての企業系v界隈に言いたいが、バーチャルの世界をアバターを動かすためだけの技術の博覧会にするのはやめてほしい。
バーチャルの表現はトラッキング精度だけなのか?
リアルではできないことを可能にすることが最大の利点では?
現実は、人の動きをリアルタイムでトレースして、リアルのライブのように見せようとすることにどの企業も躍起である。
もちろん不必要な技術ではないが、現状は金銭的には釣り合わないうえ、今回のようにあきらめてリアルに移行という流れが主流になると、環境を衰退させる恐れもある。リアルに移行するのを前提のvtuber活動が主流になる可能性もある。
コスプレ技術も上がっているのだから、萌えとリアルを融合させたいなら最初から衣装や特殊メイクに頼ればいい。バーチャルとリアルの融合を真に考えているのであれば最初から言うべきだろう。
基本的にバーチャルとリアルの融合は自分のようにどちらかといえばアリという人間が多いのではないかと思っている。推しに対して寛容なのがこの界隈のいいところでもあるが、そういうオタクが集まっているからという理由でその感情を商業的に利用する輩もでてくるだろう。それがいけないか、と言われれば法には触れてはいないが自分は嫌いだ。
・バーチャルの可能性
個人的な意見として、バーチャル環境は技術よりももっとアート、芸術の世界に寄せるべきではと思う。
先駆者であるVRCのほうでは人の細やかな動きよりもワールド開発が進んでいる印象があり、自分の感覚ではトラッキング精度を追い求める現状のvtuber環境よりもよっぽどちゃんとバーチャルしている。
アバターだけではなく、世界もふくめてのバーチャルでは。
最近出てきたメタバースという言葉とともに、vtuberという意味も見直す段階にきているのではと思う。
今回はこの辺で。
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