LDH輸入韓国ミュージカル「フィーダシュタント」の描く美しく尊く儚い美青年、そして美しく尊く儚いムキムキ美青年
今週の土日が「購入期限」で「視聴期限は1ヶ月」とのことで、緊急プレゼン記事をUPさせていただきます! https://www.hulu.jp/store/watch/100144825
【あらすじ】
ミュージカル、フィーダシュタント。ナチス政権下のドイツを生きる、全寮制エリートスポーツ学校美青年の葛藤と抵抗を描いた名作です!
美しい容姿、美しい歌声、そして美しい魂を持った青年たちが、青春を謳歌している。しかし彼らはスポーツをする自由を奪われる。そして、愛する自由、考える自由、歌い踊る自由、果ては生きる自由まで奪われてしまいそうになる。
自由と平和の美しさ、尊さ、儚さを擬人化したかのような、美しく尊く儚い青年たちの日々。守りたいこの笑顔。
……というわけで、登場人物の見どころについて、ネタバレしない程度に紹介させていただきます!
☆マグナス・ヴォルカー(RIKU THER RAMPAGE from EXILE TRIBE)
負けず嫌いで熱いハートを持った青年。読書が好きで思慮深いアベルとは正反対の性格のようだが、二人は幼い頃からの大親友。RIKUさんの、いろんな汁を飛ばしながらの全力演技はハートに訴えかけてくるし、グループのボーカリストとしての実力を遺憾無く発揮した歌唱、特に高音はビューティフルすぎて、ムキムキディズニープリンセス。合掌。いやほんとにさ、ポパイみたいなナイスバディしてんのよ!
☆アベル・ルター(糸川耀士郎)
少女漫画から出てきたような、細身で目鼻立ちのはっきりした美青年。美しく儚く、だが堅い意志を持った尊き美青年にも程があるぞ糸川耀士郎さん。切ないシーンの胸が締め付けられるような演技、感情のこもった歌唱も見事で、涙を禁じ得ない。彼の「トイレ」のコント面白すぎて5回くらい観てしまいましたし、チャンスがあればこうしていろいろな人に広めさせていただいております。サムネナイスショット!合掌。https://youtu.be/BA7g1jGIY90
☆フレドリッヒ・カール(正木郁)
学生のリーダー的なポジションとして、主人公たちの前に立ち塞がる。威圧的な、まさに壁のような男。他キャラよりもがっしりした体型、表情を隠すような少々重めの前髪というビジュアルがこのキャラの性格にぴったりで見事。すでに観た方なら頷いていただけると思うんですが、彼の歌唱もたまらなく良いんですよな(オタク号泣画像)。
☆ハーゲン・アックスマン(吉高志音)
軍事マニアの、オタクくん!彼の病弱そうなひょろ長い体型がこのキャラクターにぴったりだ。ジャスパーとの絡みがとてもかわゆく、このまま永遠にわちゃわちゃしていて欲しいとさえ思う。ハーゲンみたいな、ヘタレ嫌味CV:石田彰っぽいキャラ大好きなんだな、超・個人的に……。美声の持ち主で、作中では非常に印象的な曲も担当しており、とにかくいいキャラしてる。
☆ジャスパー・ミュラー(浦川翔平 THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)
くりくりの髪の毛に、下がり眉、ぷりっぷりのおケツがかわいい。元気いっぱいの小型犬のようだ。役者の小柄かつアクロバットができるという身体能力が、元気で愉快なジャスパーというキャラに生かされている。所属グループではラップをすることはあれど歌唱、ましてミュージカル歌唱は初挑戦ということだったが、かなり存在感のあるしっかりした歌声で、このミュージカルに欠かせないキャストとなっている。
☆ラインハルト・クレア(藤田玲)
ホワッ!?!?ウ、ウワァァ〜〜〜〜!??!?藤田玲さんの美が大渋滞している〜〜〜〜!!!!美美美美美美美美美美!!!!!!それしか言う言葉が見つからないで美美美美美美美美美美〜〜〜〜……降参!
【作品について】
ビジュアルだけにとどまらず、脚本、歌、舞台美術などのさまざまな要素が総合して美しい。360度どこから観てもスポーツ美青年の美しさに溢れている。ナチス政権下のドイツという舞台設定が手垢のついた題材であるということを踏まえた上で、この作品のユニークな点をひとつ挙げるとすれば、それは「美しい」ということではなかろうか。
とにかく、青春を謳歌する少年たちの、その美(美ジュアルのみを言うのではない、ありとあらゆる美)が戦争と暴力と差別により蹂躙されることの耐えがたさが、強く観客に訴えかけてくる作品なのだ。平和というものは、自由というものは、美青年のごとく美しく尊く儚い。
ストーリーはわかりやすい。子供たちが徐々に秘密に迫っていき大人たちの権力に立ち向かう展開には児童小説的なワクワク感、おどろおどろしさがある。そしてその先に待ち受けるものの残酷さが、彼らの美しさをより際立たせる。
ミュージカル歌唱は、曲調を使い分けることで陣営の対立をうまく描くことに成功している。そして学校という閉鎖空間が舞台であるものの音楽により作品世界を広げることに成功していて、楽曲は登場人物のさまざまな感情とストーリーの高まりをも見事に表現している。ドラマチックなライトの演出も作品を盛り上げる。客席の間にすっと伸びている花道上の演出は臨場感たっぷりで、彼らの魂より放たれる言葉がより直接的に我々の心に届けれられる決定的瞬間を感じられる。
セリフや行動から登場人物の生い立ちに思いを馳せることができるところも素晴らしい。必ず、魅力的な登場人物のうちの誰かを好きになるだろう。前半の楽しい雰囲気からスタートし、後半に行くにつれて畳み掛けるような衝撃の展開が襲ってくるという脚本。キャラ設定+ストーリーの盛り上げ方は非常にエンタメ性に優れている。
キャストのファン、ミュージカルファン、美青年ファン、全寮制美青年ファン、全寮制美青年極限友情ファン(脱法ボーイズラブとも言うとか言わないとか)なら確実に楽しめる。特に後半にかけての「感情」の盛り上げ方が呼吸を忘れるほど上手いので、少しでも興味があれば、観てみて損はしない作品だっ!!いいないいな、美青年っていいな。
今週の土日が「購入期限」で「視聴期限は1ヶ月」なので今買えばまだ見れます!!要チェックやで!!! https://www.hulu.jp/store/watch/100144825
【余談、LDH輸入韓国ミュとしての立ち位置】
これまでLDHは「INTERVEIW」「シデレウス」「天使について」という実績のある韓国ミュージカルを輸入してきた。どれも再演や海外版制作が行われている、クオリティが担保された作品群である。
しかし、今回の「フィーダシュタント」は少し事情が違う。人気作品ではあるものの、今作は韓国で2022年6月〜9月に上演されたばかりの新作で上記の作品に比べると実績がない。企業としては、実績のある有名な原作を採用するのがセオリーではないだろうか。しかし今回、LDHの舞台部門は自分たちの客層にウケると確信した作品を選んだように見える。WE♡LOVE♡美青年。LDHによる日本版の制作発表がされたのは2022年12月ということで、ものすごいスピード感で話が進んでおり、LDH舞台部門の「嗅覚」の鋭さや、意思決定のスピードに驚かされる。次回も我々を楽しませてくれる作品がチョイスされるだろうという期待ができすぎる。
皮肉なことに、事務所が本業の音楽業界での勢いを失っている状況下で舞台部門が本格的に稼働してから、確実にLDHが届けるエンタメの厚みが増してきている。特に「PICK3」「Slip Skid」「ETERNAL」「ETERNAL2」はこれまでのLDH舞台の枠組みの外にある作品で、いい意味で驚かされた。どんどんレベルアップしていく今後のLDH舞台が楽しみすぎて、人生に楽しみが増えてイイことしかない。というわけで当方、伝説的舞台ETERNAL2の続編、ETERNAL3の発表にそなえて週2でジムに通い筋肉を鍛えている。
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