見出し画像

【激闘】自分が好きなアーセナルvsプレミアビッグクラブの試合【チェルシー編】

③ vs チェルシー 

2020年1月22日 プレミアリーグ 

会場:スタンフォードブリッジ

チェルシー 2-2 アーセナル

同じロンドンに位置するライバルであるチェルシー。"ビッグロンドンダービー"と言われるこのカードは直近数試合を思い出すだけでも勝った試合、負けた試合両方すぐに思い出せる程激しい試合が多い印象がある。そんななかで選んだのは一番最近開催された敵地での一戦。

まず前段の情報として、2019年末にあったホームでのダービー、この試合は結果もさることながらそれまでの過程で起こったことに対し、悔しさとやるせなさで暴言を吐き倒してしまいそうになるぐらいショッキングな一戦だった。リベンジの日は近くにある、必ず見返してやるんだ。という気持ちを持って臨んだ敵地でのゲームだった。

ただ、ことはそう簡単には行かなかった。処理を誤ったムスタフィのミスからDルイスがPK献上&退場。1点を取られ数的不利になったグーナーの気持ちは深く沈んでしまった。「2点目を取られたら終わりだ…」大量失点も充分あり得る展開、同じスタジアムで2014年にあった0-6という悪夢が頭をよぎった。

レノを中心にとにかく踏ん張るアーセナルと2点目を取って試合を決めたいチェルシー。

1-0で迎えた63分、CKのクリアから抜け出したマルティネッリ、だか前には名手カンテが居てカバーの選手も後ろから来ているため可能性は薄いか…と思ったその瞬間、なんとカンテがスリップ。物事に100%はない、いくらカンテであっても転んでしまったら持ち前の守備力を発揮することは出来ない。マルティネッリはGKのケパと1対1になった。全世界のグーナーが心の底から決めることを祈り、願ったその数秒後、大歓声のスタンフォードブリッジに彼の姿はあった。

画像1

マルティネッリ「皆さま、私のゴールいかがでしたでしょうか、今後とも応援の程よろしくお願い致します。」と言わんばかりの落ち着き具合。18歳の新星がスターの階段を駆け上がるのを実感した瞬間だった。

「次の1点を取った方がこの試合を制する」という空気が流れながらも得点が生まれないまま迎えた84分、CKから押し込み、勝ち越したのはチェルシー。客席を見ながら舌を出すアスピリクエタ。彼は素晴らしいDFだし、好きな選手だけどこの時だけはとにかく腹が立ってしまった。

「チェルシーにダブル…悔しいな…」勿論、応援はしているものの、ほぼほぼ負けてしまうだろうなと思っていた。諦めていただろと言われても反論は出来ない。

チェルシーのキャプテンに決められ絶望していたアーセナル側だったが、アーセナルのキャプテンは諦めてなかった。"一年前、膝を怪我してシーズンアウトになるほどの長期の離脱を余儀無くされたピッチ"という部分があったのかは分からないけれど。決してトップフォームに戻っていないなか、執念で放った左足のシュートがゴールに吸い込まれたとき、自分は"嬉しい"とか"感動した"とか一言では到底表せないほど様々な感情が込み上げてきた。

画像2

ベジェリンが怪我したシーズン、キャプテンマークを巻き、色々なことがあってとにかく悩み苦しんだジャカが1年後、キャプテンマークを巻いているベジェリンのゴールを満面の笑みで祝福している。2人とも泥まみれになりながら。この1シーンはそこいらのフィクションより余程泣いてしまう。

と、18歳の新星と復活したキャプテンのゴールで追いついたアーセナルは大きな大きな勝ち点1を手にした。「チーム全員で闘い、最後まで諦めないアーセナルを今後も応援していきたい」と強く思えた試合だった。

来季のチェルシー戦もただただ楽しみ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?