植物の名前なんてフツーは覚えられない。
自慢じゃないけれど、「よくそんなに植物の名前、覚えてるよね」と言われることがある。
いや、普通の人なら植物の名前なんて覚えない。
だって、覚える必要がないから。
実のところ、僕はそんなに植物の名前を覚えるのは得意じゃない。
なかにはいつまでたっても一向に覚えられない植物の名前もある。
以前より植物業界において、尊敬している人がいる。
それは何かと話題のプラントハンター、西畠清順さんだ。
彼の手法には賛否両論あることは僕も知っているし、賛同できない部分も少なからずある。
けれどそれ以上に、植物の面白さを伝える技術、スタイリッシュに利用することなどにおいては非常に長けている。
そんな清順さんが以前、「植物の名前は好きだから覚えられた」と語っていた。
その通りだと、いまの僕は思う。
僕が植物の名前をやっと覚えられるようになったのは、自ら調べ、栽培したから。
お見合い写真を見るように、文字通り舐めるように図鑑を読んだり(笑)。
逆に言えば、あまり好きじゃないジャンルの植物や、調べる意欲のない植物はまったく覚えられない。
仕事で育てている植物も然りで、面白かったり心に刺さる植物の名前はよく覚えるのに、「つまらない植物」はなかなか頭に入らない。
ピンと来ない。
だからこそ言えるのは、自分を中心に置いたうえでこそ、植物の名前を覚えることができる。
植物を「自分ごと」にすれば、案外覚えられるものだ。
もちろんつまらないと思っていた植物でも、何かのきっかけで調べたり、心に深く根差しさえすれば、染み込むように頭に残る。
この件について、以前ブログに書いた。
もう数年経っているが、上記に書いたことも併せて読んでほしい。
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