見出し画像

#2 蕾のエネルギー

花は植物の体の中で一際目立つ部分です。けれど、植物はその一生の中で、すぐに花を咲かせるわけではありません。

小学生の頃のアサガオの観察日記を思い出してみて下さい。
タネから根が生えて、芽が現れ、まず茎が伸び、葉を茂らせ、植物は自分の体を大きくし、太陽の光をたっぷりと浴び、栄養を作り出し、またどんどん体を大きく伸ばしていきます。

そしてあるタイミングで、植物の体の中でシグナルが鳴り響きます。
「次に作られる芽を花にせよ」と。

それまで植物は、栄養を蓄え、自分が大きく成長することを考えて生きてきました。
しかし今、自分の体を保ちながら、今まで蓄えてきた栄養を使って花という全く違う器官を作り出し、自分の子孫を作り、命を繋ぐことを考える時がきたのです。

つまり、花というのは植物の一生の中での集大成であり、次の世代にバトンを渡すための重要な儀式なのです。

花を作るというのは大変な仕事です。花には葉や茎とは異なる様々な役割があり、花を咲かせたら植物体は枯れてしまうことあるくらい、エネルギーが必要な仕事です。

植物は、蕾が目に見えないほど小さな時から、人知れずひっそりとそういう仕事を進めています。

次回もよろしくお願いいたします。

#シャクヤク #peony

#botanical_communicator
#植物コミュニケーター

#花と生きる #花 #植物 #花の好きな人と繋がりたい #お花の好きな人と繋がりたい #植物図鑑 #花屋 #花のある暮らし #お花のある暮らし #花スタグラム #植物生理学 #flowers #plants #florist #flowerstagram #plantphysiology

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?