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双極性障害(躁鬱)になって半年を過ごしたのでまとめてみる(前編:症状発生から診断まで)

双極性障害。あるいは躁うつ病。
そう診断されて半年が経過しました。
躁鬱と診断された状態から、半年が経過した現在の状況までを、一度レポートとしてまとめることにします。

躁鬱持ちの一人の人間として、同じく躁鬱になった人、もしくはその疑いのある人の参考になれば幸いです。


躁鬱と診断されるまで

私が双極性障害……ここでは分かりやすく躁鬱といいますが、こう診断されたのが2023年12月です。
(医者の見立てでは、高校1年の頃……2017年に躁鬱を発症した可能性があることを示唆されています)

前編である今回は、通院を始めるまで、そして診断が下るまでの心身の状況について、簡単にまとめます。

2023年8月~ 散漫となる思考、唐突に出る涙

この頃から、次第に自分の中で思考が散漫になることが増え始めました。
具体的には、
・物事に手を付ける際にどこから手を付ければいいのか分からなくなる
・本を集中して読めなくなる
というような状態になりました。

それとともに、時折涙が止まらなくなる症状も出始めました。
人と会話している時に唐突に涙が出たり、夜中に唐突に涙が出たり……というような症状が、時折出るようになりました。

具体的なエピソードとしては、就活の面接練習の時に、なんともない質問だったのにもかかわらず、答えている内に急に涙が止まらなくなる……といったことがありました。

これらの症状は次第に酷くなり、11月には卒業論文をほとんど進めることができなくなりました。

2023年10月~ 頻発する下痢

この時期から、身体的な症状が出るようになりました。
具体的には、下痢が止まらなくなりました。

一日に何度もトイレに駆け込み、下痢を出し続ける日々が続きました。
ひどい時は、一日に5,6回も下痢を出してしまうこともありました。

この時は、ただ単に腹の調子が悪いだけと思っており、特段以上だとは思っていませんでしたが、後から調べてみると、これも初期症状の1つだったみたいです。
精神的な不調が、身体的な症状として出てくる一例だそうで。

2023年11月~ 動悸、不眠、食欲減衰、起き上がれない

この時期から、多くの症状がまとめて出るようになりました。
具体的には、
・動悸
・不眠
・起き上がれない
・食欲減衰
が挙げられます。

その中でも特に重かったものは、動悸と不眠でした。

普通に生活していても、動悸が常に収まらなくなりました。
この時期は、動悸がひどくてじっとしていることができなくなりました。
ひどい時は、大学の講義を座って受けることが難しくなりました。

そして、動悸が原因となり、不眠にもなりました。
先ほどあげた動悸が原因となり、夜に布団でじっとして、寝ることができなくなりました。
ひどい時は、布団でじっとしていることすらできず、夜中じゅう部屋を歩き回り続けるなんてこともありました。

この頃から、大学の講義やアルバイトを頻繁に休むようになりました。
自分の部屋から出ることもできず、ただただ部屋を歩き回り、動悸で汗と荒げた呼吸が止まらなくなりながら、ツイッターのTLをスワイプし続ける……そんな日々を送り続けていました。

このようなことが止まらなくなり、私は大学のカウンセリングを受けることになりました。
その結果、通院を強く勧められ、メンタルクリニックに通うことになりました。

2023年12月~ 通院開始、躁鬱と診断されるまで

大学から勧められた病院に、通院を開始しました。
最初に処方されたのは、動悸を抑えて気分を安定させてくれる漢方薬と、睡眠薬でした。

その後、病院での投薬と大学でのカウンセリングを繰り返す中で、自分の症状がだんだんとはっきりと分かってくるようになりました。

それらの症状を勘案し、医者から出された診断が、双極性障害……躁うつ病でした。

この日から、治療薬と頓服の服用が始まり、躁うつ病の治療を本格的に始めることになりました。

前編のまとめ

今回は、症状が出始めてから、躁鬱と診断されるまでの流れについてまとめました。

躁鬱の初期症状は多岐にわたり、ちょっとした体調不良も、躁鬱のサインになり得ます。
体調の少しの変化も、身体から発せられる重大なサイン……なのかもしれません。
自分の身体から発せられるサインに敏感に反応できる力が、世の中を生きていくすべての人に必要なのだと思います。

本格的な治療開始、ここからが本当の戦いだった

後編では、躁鬱の治療を本格的にはじめるところから、現在の状況までをまとめます。

躁鬱の治療は、投薬治療と認知行動療法に分かれます。
そして、治療の中で、自分の症状を自覚し、自分のこれまでの生活や生き方を見直すことが求められます。

この過程は、自分のこれまでの人生を見返し、評価して、これからに生かす……そのような作業になります。
正直に言うと相当苦しいです。

また、いざ治療をはじめたからといって、すぐに体調がよくなるわけではありません。
むしろ、心身の不調はここから更に悪化していきます。
その中で、希死念慮(自殺願望)が目覚めることもありました。

これらについて、後編で少し触れていこうと思います。

ではまた、後編でお会いしましょう。

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