鈴木健士先生の『自由英作文の合格教室』強く推奨する
久々におすすめ英語教材の紹介だよ。
先日発売された『自由英作文の合格教室』だ。
著者はベストセラー『ここで差がつく!英文ライティングの技術』の鈴木健士先生である。
なので買って損することはなかろうということで出版されてすぐに入手した。
こないだ1周目が終わって、今はちまちま写経しながら2周目やってるとこである。
『英文ライティングの技術』は、どちらかというとIELTSのような資格試験が主眼であったのに対して、本日紹介する『自由英作文合格教室』は大学入試がメインである。
まともにエッセイを書いたことのない高校生が対象なので、全10章のうち第1章と2章はほとんど英語は出てこなくて、いかに文章を組み立ていくかに集中している。例えば、文章は「抽象から具体」という流れで、猿の話題なら「猿→猿→猿、、、、」でなくてはならないという基本的な話だ。なお私が高校生のときはこんな基本的なことを教えてくれる人はいなかった。。。今の高校生が羨ましい。
3章からはテンプレートを作っていくのだけど、ポジティブとネガティブ、重要と些細、可能と不可能、というふうに分類しているのがいい。これ以上少なくすると解像度が低くなるし、多くなると覚えきれない。高校生は時間がないから必要十分に抑えてあるのはとても大事だと思う。
まあ覚えるといっても、要素に分解して論理的に説明してあるので苦労してテンプレートを暗記するって感じではないんじゃないかな。
3-6章までがテンプレート作成で、7章以降は実際にエッセイを作っていく作業になる。
先に高校生は時間がないといったがそれは2つの意味である。一つは入試の日時が決まっていること、もう一つは英語の勉強だけしているわけではないということだ。
そうすると7章と8章までで十分ではないかな。9章と10章は大学入試の範囲を大きく逸脱しているので、ここまで到達できなくていいと思う(もしかして今どきの高校生は到達可能なのかな?)。しかし不要というわけではけっしてなくて、大学に入ってから目指すべきところを明示しているのは大事なことだ。大学に入ることは手段であって目標ではないからね。
こういう構成になっているので、高校生だけではなくて、英語の勉強をやり直したい社会人にもおすすめできる一冊になっている。
一番良いのは中高生のお子さんがいて、いっしょに勉強したい親御さんたちではないだろうか。私も子供が大きくなって、一緒にこの本で勉強できる日が待ち遠しい。
そして、1章と2章では、ほぼ日本語だけで論理的で説得力ある文章を書く考え方が説明してあるので、日本語を書くことにも間違いなく良い影響があると思われる。
しかし最近は本当にライティングの素晴らしすぎる教材が多くていいなあ。ちょっと前までは英語の教材やるしかなかったのに。以下の3冊もめちゃくちゃオススメである。
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