見出し画像

アーサー・クライマン『ケアのたましい 夫として、医師としての人間性の涵養』読んだ

精神科医で、医療人類学の草分け的存在であるアーサー・クラインマンの著書を読んでみたのだ。

結論から言うと、ああこれだから人文系は、、、って感じだった。全然関係ないけど、世の中には「内科医は何でも知っているが何にもできない。外科医は何にも知らないけど、何でもできる。精神科医は何にも知らないし、何にもできない」という格言があるらしい。ひどいね。

内容はクラインマンの自分語り、というか前半はほぼ自慢話なのが好ましい。また妻のジョーンがいかに優れた人物であるかを描くのにも注力しており、これが後半に若年性アルツハイマー病の発症とコントラストをなすことになる。

ここから先は

1,204字

新反動主義、加速主義をベースに書いていきます。3000字程度の記事を約50本収録予定。

サポートは執筆活動に使わせていただきます。