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リスニング本王座決定戦だ。

昨年11月末CPEを受験して、あまりのリスニングのできなさに衝撃を受けてそれ以来リスニング力の強化に取り組んできた。

そして世にあるリスニング本をたくさん購入し吟味してきた。最近ようやく自分の中で取り組むべき教材が固まってきたので発表したい。

対象となるのはTOEICや英検一級の音源をそこそこ聴き取れるけど、問題はまだちょっと間違えてしまうというレベルの人達である。このレベルでCAEやCPEを受けると悲惨なことになる。てゆうかなりました。今でもなってます。

前置きはこれくらいにして、早速いってみよう。まず読むべきなのはこれ。

書店で平積みされてるのをよく見かけるけど、これは売れるわ。まじ良書。

話す聞くというコミュニケーションのあやふやさ、空間的広がりなどという神学論争から始まって、そのモヤモヤ感をとらえるために必要な練習方法を具体的に解説している。

音声もついてるけど、これはそんなに特別なものではないので2周もすれば十分である。普段、ニュースやポッドキャストを聞くときにどういうところにフォーカスするかわかればそれでいい。

次に取り組むべきはこれ。

色々収録されてるんだけど、私はディベートのセクションと、ギネス認定世界で最も早く話す女性フラン・カポのところだけヘビーローテーションしている。

とにかく速い。ディベートは常時9sps(1秒あたりの音節数)でまくしたてている。ネイティブはこんなのも聞こえるのだろうか。私はもちろん聞こえないのでスロー再生している。0.8倍ならなんとか聴き取れる。0.9倍だとしんどい。
フラン・カポのスピーチは基本的にそこまで速くないけど、最速では10sps超えを記録した(俺調べ)。

普通の音源を高速再生すればいいと思うかも知れないが、ナチュラルに速いのとはなんかちょっと違うんだよね。例えば息継ぎとか。ディベートの少年はクロールしているときみたいに息継ぎしてるし。

速さに慣れるのにはこれが最適だが、それだけで聴き取れるようになるほど甘くはない。

ネイティブについていけない要因は単純な速さだけではない。そこを解決するための一冊がこれ。

序盤で英語の音声を分析して、ネイティブのナチュラルな会話の速度は5spsを中心に2-9spsという結果を示している。さっきの本みたいに常時爆速で話すわけではないのに聴き取れないのは、9sps付近になるとネイティブと非ネイティブの聴き取りに露骨に差が出てくるからである。

9sps付近で話されるのは機能語である。機能語は内容語と違ってめちゃくちゃぞんざいに発音される。ここに的を絞ったのが本書である。内容語さえとれていればあとは推測でなんとかなることも多いのだが、著書は「会話の80%は機能語。80%聴き取れなくて自分そんなんでええの?」と問うてくるのである。いつまでもサバイバル英語じゃ進歩がないということらしい。

というわけでネイティブのくずれきった、もはやリダクションとかデリーションともいえないような発音の数々が紹介される。wasやisはどっちもzである。どっちかは文脈で判断する。don'tはdnでしかない。somethingはサムンである。if youはフュだし、I canはアィンだ。こんなん知らないと聴き取れないと思うのだが、ひたすら多聴してればわかるようになるんかなあ。

こういうネイティブのナチュラル()な音声を0.5倍速になるまで10%ずつ減速して5段階の音声を収録してるのがタイトルの由来である。スローにしても文字通りに発音してないことがわかって面白い。

これもヘビーローテーションに加えているのだが、問題は1周するのに時間がかかりすぎるので他のことができなくなってしまったことだ。

例えばこの本とか負荷を上げてもっとやりたいんだけど、1周しかできていない。


あるいは、これとか。お買い上げしてパラパラ見て聞いた感じではめちゃ良書なんだけどなんせやる時間がない。

1個の素材をシャドーイング、リテンションまで完璧に仕上げたい人向けの一冊で、時間をかけて取り組んでみたいのだが、、、まあ積んでます。

他にもいろいろ買ったけど、あんまりネガティブなことを書いてもしょうがないので割愛。

とまあ、こんな感じでリスニングは勉強してます。これにボキャビルとか発音矯正とかしてると就寝時間がやってくるか、脳がガス欠になって終わるという毎日です。

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