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『極限の英単語』『終極の英単語』の覚え方

日本で売っている英単語集の極北である『極限の英単語』『終極の英単語』はひたすら難解な英単語が羅列してある単語リストと呼ぶべきものであるが、例文もなにもないので非常に覚えづらい。そこで私のやり方を公開するので参考にしていただきたいと思う。

1. そもそもなんの単語リストなの?

このシリーズは、語学出版の雄アルクが編纂したSVLという英単語12000語を覚えた後にボキャビルするための本である。全部やったらSVLとあわせて35000語になる。

詳しいことは著者本人のブログを参考にしていただきたい。どうでもいいことだがKindle Unlimitedに収録されている

要するに、語彙量を増やすことじたいが喜び、一生ボキャビルから解放されたいとかいう目的のためにやるものであって、英文を難なく読むために語彙を増やしたい人は後述する他の単語集をやったほうがいい

2. 早速やってみよう

案ずるより産むが野洲市ということで早速ページをぱらぱらめくってみよう。始めの1,2巻に顕著なんだけど意外と知ってる単語も多い。これは12000語では少なすぎるということを意味している。あるいは多読してきたような人もけっこう知ってるぜってなると思う。

また合成語や派生語など字面から意味を容易に推測できたり、カタカナ語になってるものもけっこうある。

なのでまず、すぐに覚えられそうなものは赤、時間のかかりそうなものは黄色という感じでハイライトをつけていこう。動植物、鉱物などは全く覚えられそうにない(というか日本語ですら知らない)ものも多いので、そういうのはどんどんAnkiに放り込んでいく。やり方は以前に紹介したとおり。

Ankiを使うことでトキメキを増やす、フラッシュカードを作る過程でGoogle画像検索やYouglishを用いて少しでも無味乾燥さを減らそう。

また日本語でもいまいち意味がわからない単語はWikipediaなども調べよう。めんどくさいけどこういう無駄知識を増やす作業も楽しいと思うようにしよう。

3. 周回しよう

色付けが終わったらあとはひたすら周回する。そして覚えられそうにないと思ったものから、どんどんAnkiに放り込んでいく。

Ankiのフラッシュカードを作る作業自体がまあまあめんどくさいのと、どうせ1日に多くても20語くらいしか覚えられないので、フラッシュカードを作るペースを上げすぎないようにしよう。

4. Weblioの単語帳に投入

なかなか覚えられないがAnkiでフラッシュカードを作るほどでもないと感じた単語は、Weblioの単語帳にひとまず入れる。英辞郎でもいいがフォルダ分けできないのが難点(タグ付けはできる)。またWeblioの単語帳はフラッシュカードアプリがあるのがいい。

Weblioの単語帳は1フォルダにつき200語しか入れられないので、溢れそうになる前に、覚えたものは削除、覚えられないものはAnkiに投入する。別のフォルダを作成すればまた200個投入できるけど、キリがないのでおすすめしない。なお課金しなければフォルダは1個しか作れないのでそういう悩みはない。

WeblioからAnkiに流し込むときは、さとけんさんのnoteに書いてある手順を参考にしてほしい。このとおりにやらないと文字化けする。面倒なのは、2列めにくる発音記号がなぜか1列目と合体しちゃうことで、これをいちいち手作業で直すか、さとけんさんのnoteに書いてある(私にとっては)難解な作業をしないといけない。しかしこのレベルの単語になると発音記号がついてないことも多いのでそんなに困るわけでもない。

あと気をつけてほしいのは、Weblioってけっこういい加減な辞書で、日本語訳がめちゃくちゃなことも多い。そのままカタカナに直しただけとか、ほぼ使わない意味が先頭に来てたり。画像や同意語の検索はまだ手作業なので、あまりにも乖離した画像や単語がでてくるなら調べ直さないといけない。

5. まとめると

要するに、Ankiのフラッシュカードを作る枚数を少しでも減らすために、周回したり、Weblioに入れたりするってことだ。カード作りはもっと効率化できる余地があるはずだが、情弱な私にはこれが精一杯である。

6. 最後に一番大事なこと

しかし最も大事なことは、SVL12000語を覚えたらそれよりハイレベルな単語集でできるだけ知らない単語を減らしておくことだ。ちょっと前はそういうものがパス単一級究極の英単語セレクションくらいしかなかったが今は色々ある。例文や音声がちゃんとついているこれらで覚えるほうがはるかにいい。

これらのうち2,3冊やってから『極限の英単語』『終極の英単語』シリーズに取り組むのがよいと思われる。

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