TOEIC受けてきたので、President onlineの山形浩生氏の記事についてひとこと

今日は無事にTOIEC受けてきた。昨日は当直明けなので今朝やや寝坊しかけたが無事間に合った。

昨日はリスニングのマークシートの塗り方についてやや悩んでいたが。案ずるよりなんとやらだった。先読み→聞きながらマークシートに印をつける→先読み、というサイクルを淡々と繰り返すだけなので、塗る時間はけっこうあった。もちろん先読みや聴き取りに集中できないと感じたときは後回しにすればいいし、いくつかは後でまとめて塗ることになるだろう。それでも69個を3分かけて塗ることに比べればたいした時間のロスではない。実際、リーディングは1,2分しか余らなかったので、やはり3分ロスはないわって感じだ。

懸案の集中力についてはまあなんとかなった。途中「リバプール強かったなあ。今日はユナイテッドかスパーズかどっち見よかな。アーセナル・チェルシーは前半だけ見るか」などという雑念が入り込んできたが、今ここに心を置くことで撃退した。もちろん「今ここに心を集中させよう」という思考そのものも雑念ではあるし、いやその思考を雑念と認識することそれ自体も雑念であって、、、と無限後退に陥りかけたがなんとか堪えた。

今日のTOIECは社会の情況を考慮して棄権したという人も多かったのではなかろうか。まあ会場の大阪の某貸会議室はビルの外まで人が並んでたし、私の部屋は欠席者はほとんどいなかったように思う。その辺のリスク判断は各自で行うというのが妥当であるように思われる。

それで先日のPresident onlineの山形浩生氏の記事である。山形氏は経済学方面ではリフレ派の論客として知られていた。コロナ禍はリフレ派とか反緊縮派とかいわれた人々の真の姿を暴いた感がある。要は、若者の雇用を真剣に考えていたのは誰かってことだ。山形氏はどうやら真剣に考えていたほうだったようだ。

前後編のけっこう長い記事なのだが、とりあえず後編から少し引用。

みんな自粛に疲れたし、ワクチンも普及してきたとかコロナに慣れたとかで、もとの日常に戻りつつあるのが現実じゃないかという指摘。

いや、いますでにそうなっている。いまは、緊急事態宣言だ。そして最初の2020年4月に比べて緊張感が緩んでいると、有識者と称する人たちは嘆いてみせる。でも見てみよう。一般の人の活動以前に、美術館もやっている。学校もやっている。映画館もやっている。公立のスポーツ施設もやっている。すでに公共ですら、人にお願いをしておきながら、申し訳程度の対策をしつつ、通常営業にだんだん近づけている。

ありがたいことに、TOIECを始めとする語学資格試験もそういうお仲間に入れてもらってるわけである。

どちらかというと前編のほうが重要かな。

この2年近くにわたり、ぼくたちはずっと「あとちょっと我慢するだけですよ」と言われ続けてきた。「この程度はなんとかなりますよね、がんばってください」と何とも気軽に言われつづけてきた。
そして最初の頃は、それも多少はもっともらしかった。去年の4月あたり、人びとが緊急事態宣言に従ったのは——家からも出ず、子供を学校にも行かせず、非人間的な拘束に耐えたのは——それが一時的な、一回限りのことだとみんな思っていたからだ。だって、そう言われたもの。そしてその後、それが少しのびても、まあ仕方ない。我慢してあげようとは思う。
でもそれが1年半。もうその我慢はとうてい「ちょっと」どころではない。外食産業、旅行産業、イベント産業、子供たちの遊びと学習と成長、ふつうの人間づきあい、社会交流、それがすべて、コロナ対策のために犠牲になってきた。で、ぼくたちはまだこの犠牲をはらい続けるのか
コロナでなくても人は死ぬ。そしてコロナ自粛やコロナ戒厳令でも人は死ぬ。すでに多くの店舗が閉店・倒産を余儀なくされている。その人びとの先行きは? 子供たちの奪われた交流機会や学習機会は、今後一世紀近く彼らの知能にも幸福にも、そしてその生産力にも影響するだろう。去年、一度もまともに大学で講義を受けられなかったぼくの甥っ子たちに、何の影響もないとは言わせない。そしてそれが日本の今後の発展や改善に何も影響しないはずがない。それによる損失は? ついでにコロナでは世界的に出生率が劇的に下がった。そこで生まれなかった子供の命は?

(太字は引用者)

もちろん、こうした損失を「経済より命」の人びとが補填してくれるわけではない。残念なことである。

とはいえ、山形氏はなし崩し的に元に戻っていくと言ってるわけで随分と楽観的なのだなあと思う。戻るにしてもかなりゆっくりだろうし、元に戻ったころにはまた別の感染症で大騒ぎしてるんじゃないかな、知らんけど。

これはもうどうしようもないことなのだ。百年か千年単位でこの社会が培ってきた特質なのだ。プレミアリーグが観客満載で開催されていても指くわえて見ているか、現地に行くかしかないのだ。

このソン・フンミンのシュートも凄いけど、地鳴りのような声援すげいよね。

まあそういうわけで子持ち仲間の皆さん、子供たちを守るために各自で戦っていきましょう。


しかしPresidentって富裕層向けの雑誌と思ってたが、President onlineは、白饅頭さんの記事のせたりとか、けっこう攻めてるよな。こないだは河合雅司のこの本についての記事を載せてたし。




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