見出し画像

#414 漫画論42|I"s -アイズ-

本日は少年ジャンプを語る上で書かせない最重要人物である桂正和先生の作品より、「I"s -アイズ-」を紹介させていただきます。
おそらく当時の若者で、この漫画を読まなかった人間は存在しなかったと思われます笑


桂正和先生とは?

I"s -アイズ-を紹介する前に、桂正和先生を紹介しましょう。
週刊少年ジャンプで初連載となったウイングマンとかは流石に世代が違いすぎて読んだ事がなく、僕が桂先生を初めて知ったのは「電影少女(ビデオガール)」でした。あいちゃん・もえみちゃんですね。
その後も「D.N.A² 〜何処かで失くしたあいつのアイツ〜」「SHADOW LADY」と作品を続けていたのですが、全作品共通して言える魅力がありました。

  1. 女性キャラがメチャクチャ可愛い

  2. ヒップラインやパンチラの描写がめちゃくちゃ上手い

  3. 特撮が大好きで、SF的な内容が盛り込まれている

おそらく、桂先生の漫画の魅力を問うと、100人中100人が上記のBEST3を挙げたのではないでしょうか?
この3つこそが桂先生ワールドであり、僕なんで小学生だったので、まさに僕らの世代において桂先生の作品こそが「大人の階段」だったんです。

そして1997年、そんな桂先生がSFの要素を配して、上記1と2に重きを置いたラブコメを連載すると聞いて、僕らは狂喜乱舞してガッツポーズした記憶があります笑
「桂先生、ありがとうございます!」「編集部のみんな、ナイス交渉!」と、僕らはみんなSF要素を必要としていなかったガチの桂先生のラブコメを見たかったんです!!

この頃の僕はもうジャンプを卒業してマガジンを買っていた記憶がありましたが、流石に読みたくてこのジャンプ買った記憶あります笑


I"s -アイズ-とは?

そんな感じの桂先生が提供するラブコメ漫画で、思春期特有の暴走とか、すれ違いとか、恋のライバル登場による嫉妬、勘違いなど、とにかく甘酸っぱいThat's ラブコメという展開で、「早くくっつけ!」と読者をヤキモキさせたり、とにかく続きが気になる漫画でした。

主人公の一貴(いちたか)は都内の高校に通う高校2年生なんですが、入学式で出会った伊織(いおり)ちゃんに恋をして、そこから素直になれずに伊織ちゃんと上手く話せないんですが、奇跡的に仲良くなるタイミングができたところで、一貴の幼馴染のいつきが登場し、さらには泉(いずみ)ちゃんという後輩も登場し…
てな具合で、「い」「英語のI(アイ)」がつく名前のキャラクター達で繰り広げられるストーリーとして「I''S-アイズ-」と名付けられた、そんな話です。


I"s -アイズ-の魅力

とにかくI''sを語ると、僕ら読んできた世代たちは止まらないのですが・・・
口を揃えてみんなが言うのは「6巻と13巻は熱かった」という金言ですね。
早い話、6巻と13巻のエロ度数がかなりずば抜けており、前者は王様ゲーム、後者はツイスターというゲームで遊ぶ展開にファンが多いですね。

あと絶対に言っていたのが「**派」という、今で言う推しについて語る文化ですね。
「伊織派」「いつき派」「泉派」「麻生さん派」+更には少数政党の入り乱れる感じで熱いディスカッションが行われていましたね笑

最初の一貴と伊織ちゃんのすれ違いながらも仲良くなる高2の新入生歓迎会シーンも、夏の一泊旅行(いきなり進展しすぎでしたが笑)も、修学旅行も、その後の高3の新入生歓迎会、夏の勉強合宿、クリスマスと・・・かなり青春がてんこ盛りすぎて、リアルタイムで同年代を過ごした身としてはなかなか目に毒なリア充達でしたね笑

ただ、高校を卒業した後、一貴がフリーターになり、伊織ちゃんが女優になり、格差、格差、格差!
この格差が原因で、急展開して盛り上がりに欠け、最後は謎な展開になりますが・・・それでもいつ読んでも、青春時代にタイムスリップする名作ですね。



I''sで好きなキャラクターBEST10

10位 一貴

主人公ですが、こいつは果報者すぎるので10位にしました笑
とにかくラッキーマンも驚く強運の持ち主で、学年No.1のアイドル美少女にも、幼馴染の美人クリエイターからも、年下の積極的な可愛い後輩からも、隣人の年上おとぼけお姉さんからも言い寄られるというスーパーラッキーボーイ。
ただ、伊織ちゃんがなんでこいつに惚れたのかは謎でしたね笑
なんか「雨の日の子犬に傘をあげる」とか、そういうベタベタな回想シーンとか入れて欲しかったですねえ。


9位 越苗

彼はつい先日国会でも物議を醸した団体(ジャニーズじゃない方)のキャラクターで、髭面の担任教師に恋をする悲しきASIAN BOYです。
初登場の際は「クラスの空気」扱いでしたが、これだけの美少年だったらそうはならないのでは・・・と思ったものでした。
で、空手もプロ級で、危険もなく男女の中間で随所で活躍してくれる、ラブコメ漫画でいたら助かるキャラクターですね。


8位 寺谷

主人公の一貴の親友の寺谷です。
こいつは本当に素晴らしい人徳者ですね。
ちょっとスケベだったりするんですが、謎にリミットがあり、そこまで逸脱しないあたりが憎めない。
そしていつきはOKで、森崎はNGというのもイマイチわからない笑
謎多き男です。


7位 いつき

行動力もあり、

ヒロインの1人のいつきをここで登場させてしまいました。
いつきは行動力あり、クリエイティブ力もあり、そして何より一途に一貴のことを思い続けるというできた娘さんなんですが、僕はあまりこの外ハネショートカットが好きじゃないという理由でこの順位になりました笑
あと、前述の「推し」について語る時、いつき派が結構キツかったというのも影響しているかと思われます笑


6位 森崎


そして森崎です。
森崎はしばらくは名もなきモブだったんですが、王様ゲームでブレイクして、そこから「・・・森崎もいいよね」「わかる、わかる!」とコアな男同士が親友となるツールとしてのリトマス試験紙的な通好みのキャラクターとして名を馳せました。
そして前述の通り、クリスマスに寺谷にフラれるというかなり可哀想な子です。
ただ、森崎って名前が悪いですよね笑
どうしても有三がチラついてしまうので・・・・


5位 ナミ

ナミは話の分かる女ですね。こういう子が一人いれば、非常にハイスクールライフはキラキラしたものになります。
王様ゲームをやりたがったり、旅行に行きたがったり、リーダーとして名を盛り上げてくれるんですが、何よりもエロいんです!That's エロス!
こういうエッチな友達がいれば、僕の高校生活ももっと輝かしいものになっていたでしょう泣


4位 マリオネットキング

そしてこのラブコメで唯一と言ってもいい、悪役というか問題児のマリオネットキングです(鮫島という名前もあった模様)
1巻で伊織ちゃん(の他複数)の着替えを盗撮して退学となり、6巻で伊織ちゃんを騙してレイプしようとして越苗にバレてボコボコにされ、最終巻で再度伊織にストーキングするという、執念の鬼。
「どんだけ好きやねん」って話です笑

で、最後に関してはこのマリオネットキング(笑)が伊織に危害を加えそうだから、一貴(無職)が監視のためにストーキングする、ミイラ取りがミイラになるような展開が起きそうなことに一抹の不安を覚えましたね笑


3位 伊織ちゃん

そしてヒロインの伊織ちゃんです。
やはり桂先生が全力を注ぐヒロインだけあり、相当可愛いんですけど・・・
かなり中身はめんどくさい女で、付き合ったら大変そうです笑

夏の海の夜で告白しようとしたら耳を防がれて(怖い話と勘違いした模様笑)、ほぼ告白されたからキスしようとしたらビンタしたり、あと一番やばかったのは勝手にフラれたと勘違いするあたり。この辺はだいぶキツかったですね笑


2位 麻生さん

そして麻生さんです。
麻生さんは一貴が高校卒業して無職になり、無職の分際で一人暮らしをした際のお隣さんです。もう何をしても、どこに行ってもいい女が近くに現れるんです笑
麻生さんは伊織ちゃんに似ていて、天然な感じがゴキゲンです。
この時期は伊織ちゃんは変なショートカットになったり、女優でクソ忙しくなったりで、一貴は麻生さんに少しずつ惹かれていくんですが・・・
自分でも少しずつ一貴に惹かれていると感じた麻生さんが自ら身を引くという感じで、最後までいい子でしたね。
僕の周りには麻生派が多かったです。


1位 泉ちゃん

そして1位は泉ちゃんですね。この子が一番可愛いです。
まず見た目もこの子が一番可愛いんですけど、性格もサバサバしていていいし、ちょっとエッチな所も素晴らしい
一貴はこの子とSEXできたのにせず、もっと言うとセフレにすらできそうだったのにしなかったのはさすが少年漫画の主人公と言うべきでしょう笑


まとめ

以上、そんな感じでI''sに関して振り返りましたが・・・やはりまた読みたくなりますね。
電影少女も、D.N.A2も、SHADOW LADYも面白いですが、やはりI''sがリアルタイムで高校時代だったりもしたので、一番思い入れに残っています。
青春ですね。

実写版もあったみたいですが・・・
これは・・・なかなかキツそうなので辞めておきましょう笑


漫画の第1話がありましたので是非読んでみてください!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?