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#397 アルバム論13|SHINE / LUNA SEA(1998)

LUNA SEAのアルバムを1st〜4thまで紹介しようと思ったんですが、やはりA型という性格上、それ以外にも持ってたりしたアルバムを紹介しなければ気が済まず・・・前回5thのSTYLEを紹介させて頂きましたが、今回でラスト!
最後に6th「SHINE」を紹介させていただきます。
(7thのLUNACYは持っても聞いてもいないので書けないという)


SHINEをリリースした頃のLUNA SEA

1998年、僕は中学3年生、最も音楽に多感な時期でした。

LUNA SEAは1996年にシングル、アルバムで1位を取り、ライブも全公演SOLD OUTでシーンのTOPにいました。
そんなLUNA SEAが個々人がもっとレベルアップするためにと、1997年はバンドとしての活動を完全中止

全員がソロを始め、JのソロはLUNA SEAでは見ることができないJらしい男のロックが溢れたかなりゴキゲンなソロ活動で、解散後の今も続いている活動のルーツとなってたりします。
1stシングルのBURIN OUTなんてメチャクチャかっこよかったですからね。


が・・・なんといってもソロで一番成功したのは河村隆一でしょう。

1stシングル「I LOVE YOU」がリリースされた時、その甘々の歌唱を聞いて「・・・RYUICHIさん、何してはるんですか!」と思ったものでした。

その後もスマッシュヒットを連発し、ドラマにも出たり、松雪泰子とも付き合ったり、アルバムは鬼のように売れて確か今でもソロ男性アーティスト歴代記録1位で、紅白にも出場。
そんな感じで「もうRYUICHIはLUNA SEAに戻らないんじゃないか・・・」と思ったものでしたが、予定通り1年で戻ってきて、1998年にLUNA SEAは再始動したんですが・・・何か僕には違和感でした。

やはりRYUICHI、いやさ河村隆一の存在が大きくなりすぎたんです。
これまで攻撃的だったり、ハードだったりして好きだったLUNA SEAが、優しい感じのバンドになってしまって・・・
このアルバムを機に、LUNA SEA熱は熱は冷めてしまった記憶がありますね。


アルバム「SHINE」との出会い

これは買わずに友達から借りましたね。
調べると98年の7月にリリースされたとの事なので、ちょうどサッカー部も引退して受験モードに突入した時期だったのでしょう。

初めて聞いた時の印象は「長い」という印象、そして「あまり琴線に触れない」という印象でした。
STORMとSHINEは大好きなんですけど、後述しますがI for Youの時点で違和感を感じてしまい、その違和感を持ったままアルバムがリリースされ、その印象のまま聞いて、同様の印象を持ったイメージです。
攻撃的な曲とか、琴線に触れるバラードもあるんですが、これまでの1~4thが良すぎて、5thもそこそこというのを考えると、6thは「うーん・・」というのが当時の感想でした。

その印象は今もあまり変わってないですが、これはこれで青春ですね。


アルバム「SHINE」全曲紹介

1. Time Has Come

アルバムのオープニングナンバーです。
全体的にメロディが悪くなく、サビのメロディも良いですし、「君を超えた場所へ」のメロディもハモリと、畳み掛けるように繋がるSUGIZOのギターソロも良いんです、が・・・長い!もうちょっと短くしたり、BPM早くして欲しかったですね。
これまでのアルバム1曲目は、FATE、JESUS、LOVELESS、WITH LOVEなどと割とシンプルな曲が多かった気がするので、少し冗長な印象がありまして、このアルバム全体の縮図のように感じましたね。


2. STORM

そしてLUNA SEAが尖った、エッジの聴いた曲をセレクトする2曲目は、復帰第1弾シングルのSTORMをチョイスしました。
嵐を呼ぶバンドと呼ばれたLUNA SEAの異名の嵐(STORM)をシングル名に冠した攻撃的なナンバーです。
これまで 2曲目に収録されたのTIME IS DEAD、dejavu、BELIEVE、ROSIRE、G.に同じく、ライブで物凄く盛り上がる曲ですね。

HEY!HEY!HEY!か何かでこの曲を初めて聴きました。Jの髪が短く、青くなっていて驚いた記憶がありましたね。
初めて聴いた時は正直そんなピンと来なかった(サビをサビと認識できなかった)んですが、何度も聞いているうちに大好きな曲になり、中学3年生の思い出の1曲です。
この時点では再始動に関して、かなり期待していました。

この曲はやっぱりリフが最高にカッコいいのと、ベースラインが終始カッコいいです。
そしてギターソロもいいですし、その後の構成・繋がりもいい。無駄がない感じがします。
と言いつつ、唯一この曲の中で無駄というか、なくてもいいと思ったのは「真実は臆病」のくだりでしょう笑


3. NO PAIN

戦争に関して歌った曲ですが・・・そしてこの曲も長いんです
このアルバムはこういう曲が多いんです。
ロックバラードとまでは言わないでしょうが、割と重厚感のあるテーマ重めの曲ですね。
子供のコーラスが終盤に入っていて、We Are The Wordl感を出しているような、出していないようなそんな感じの曲です。
とにかく戦争反対ということですね。


4. SHINE

このアルバムの表題曲であり、STORMに続いたシングルとして発売された曲です。
元々シングルとして切る予定は無かったようですが、I for Youのシングル発売がドラマの放送に合わせて遅れたので、急遽リリースされたらしいです。

で、以前にバンド論でも綴ったんですが、初めて聞いた時は「なんだこのクソみたいな曲は!もうLUNA SEAは終わりだ!終わり!」と憤っていたものでしたが、この曲も何度も聴いているうちにものすごく好きな曲になりました。

まずイントロが好きですね。
INORANのアルペジオと、真矢のドラム。この辺が最高です。
その後のAメロというかサビというか「何を信じているかなんて」のRYUICHIが手を振って歌う部分も部分もいいし、Bメロの「君は生きる意味」のところ、Jの「Fu-」のハモリもいい。
そして、SUGIZOのギターソロも本当にいいです。このギターソロを聴くだけで中学3年生の夏にタイムスリップできます。
そして極め付けは最後の「い・い・ね」ですね笑

そんな感じで全員に見せ場があるというか、そんな感じのグルーヴ感あふれる曲ですね。
この曲がピークでした。


5. I for You

そしてLUNA SEAで一番有名な曲は、この曲ではないでしょうか。
金城武&深田恭子主演で劇的に流行ったドラマ「神様、もう少しだけ」の主題歌として、広く世間に知れ渡った曲となり、紅白でも歌われた曲ですね。
ただ、この曲が全然個人的に琴線に触れず・・・この辺でLUNA SEA離れが進んでしまいました。

良い曲だとは思うんですけど、僕の好きなLUNA SEAの曲では無いという感じですね。
あと個人的には細かいですが「I for You」って正しい英語の綴りじゃないと思うので、その辺もちょっとイヤなのかも知れません。細かいですが笑


6. Unlikelihood

このUnlikelihoodというのは「ありそうもないこと」という意味らしいです。
Jが作ったのが丸わかりの曲で、イントロとJの冒頭の英語の語りはカッコいいですし、シングル曲を除くと割とこのアルバムではライブで盛り上がる感じの良曲です。
やっぱJはカッコいいですね。


7. ANOTHER

僕がこのアルバムで一番好きな曲はこの曲です。
てっきりINORANが作った曲だと思っていましたがJだったんですね。
この曲も他同様ゆっくり目のバラードでこの曲も例によって長いんですけど、この曲は琴線に触れるというか何というか。
冒頭のINORANのアルペジオが好きなんでしょうけど、なんかメロディも歌詞もいい感じにダークで、こういうLUNA SEAはやっぱ好きですね。
今聞いてもカッコいいと思います。


8. MILLENNIUM

この曲も名曲です。だいぶ河村隆一ソロに引っ張られてる感じしますが笑
まさにこの時期にしかタイトルにできない曲ですね。
普通にメロウなメロディで爽快な曲ですね。


9. BROKEN

正直ほぼ印象ないですね。
なんとなくサビを覚えているだけというか・・・


10. VELVET

これもほぼ印象ないですね・・・


11. Love Me

STYLEに収録されていた「LUV U」との関係性は不明ですが、このアルバムでは数少ないエッジの効いた曲ですね。
割とリフとかがギザギザしていて好印象です。


12. BREATHE

これもI for Youに通じるというかなんというか・・・
綺麗な曲で、美しい曲だとは思うのですが、琴線に触れないというか・・・
あくまで個人の見解ですが、あまりハートに響かない感じです。


13. UP TO YOU

そして最後はミディアムバラードというか、ロックバラードな感じの曲ですね。「お前が選べ」という曲です。
割と終盤で演奏されることが多く、ラストに相応しい曲かも知れませんが、やはりPRECIOUS…とかWISHとかSTAYとかに比べると弱いですね・・・


まとめ

以上、そんな感じで後半はちょっと雑になってしまったような気がしないでもないですが・・・
そんな感じのLUNA SEAの6thアルバム「SHINE」の振り返りでした。

ただこの年のクリスマスの東京ドーム公演、このアルバム「SHINE」を提げたツアー「SHINING BLIGHTLY」のツアーファイナル公演がWOWOWで生放送されたんですが、これはすげー見ましたね。
その前日の黒夢のCORKSCREW A GO!GO!梅田HEAT BEATの生放送ほどではないですが、LUNA SEAの方もガッツリ見ましたYO


最後に

LUNA SEAのアルバム論を振り返りましたけど、これで本当に最後です!
振り返ってみて改めてですが、LUNA SEAは本当に大好きでした。
中学時代はハイスタ、黒夢、その次くらいに好きだったと思います(黒夢とはいい勝負)

てなわけで、改めてLUNA SEAをリスペクト!!

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