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#284 漫画論32|天使なんかじゃない

前回のママレード・ボーイで少女漫画という禁断の扉を、パンドラの匣を開いてしまったので、ちょっと暫くは少女漫画縛りで行こうと思います。

そしてこの「天使なんかじゃない(天ない)」と紹介すると、その勢いで「ご近所物語(Paradice Kissも兼ねて)」「NANA」も紹介しなければならないのですが・・・少女漫画の金字塔であり、多分少年漫画でいうSLAM DUNKくらいの存在感があるであろう、こちらの漫画を紹介します。


天使なんかじゃない あらすじ

新設高校の聖学園では、夏休みが終わって"そろそろ生徒会を作るべ"ということで、全生徒から公募を行うこととなったんですが、そこで白羽の矢が立ったのは1年C組(適当に書いてます)のクラスのムードメーカーの元気娘・冴島翠(さえじま みどり)でした。

で、翠は得票数2位で副会長になるんですが、そんな生徒会で会長になったのは翠がちょっと気になるリーゼントの須藤晃(すどう あきら)。
会計には爽やかイケメンのタキガワマンこと瀧川秀一、書記にはツンツン系お嬢のマミリンこと麻宮裕子と、ラグビー部の文太。
この5人の生徒会メンバーが、学校祭を企画したり、体育祭を企画したり、新歓祭を企画したりと、とにかく学校生活をやり尽くすのがメインです。
で、もちろんその行事には「恋」というエッセンスが加わり、甘酸っぱくもあり、切なくもある、そんな感じの青春ど真ん中のハイスクール・ライフを送る漫画ですね。


天使なんかじゃない との出会い

多分初めて読んだのはリアルタイムでの連載が終わって、「ご近所物語」の連載も終わったあとだと思います。
妹がご近所の単行本を全部持っていたんですけど、その勢いで天ないの単行本もコンプリートしたので、兄である私も「まぁ、読んであげますか」という感じで読み、まぁ面白かったですね笑

いつ読んだのかは覚えてないですけど、「俺もこんな高校生活送りてー!』と思った気がしましたね。まぁみんなそう思ったでしょうが・・・


天使なんかじゃない 好きなキャラクターBest10

10位 志乃ちゃん 

この子は恐らく連載中、読者から最も嫌われていた悲しきモンスターでしょう笑
どう考えても煮え切らない彼氏(タキガワマン)に原因があるんですが・・・
とにかく、これで高校1年生、16歳と言うのはなかなかセンセーショナルでした。
この作品は1991〜1994年との事なので、僕の高校時代の10年くらい前の話でしたが、僕の時代に志乃ちゃんがいたら、ガングロ、ルーズ、眉なしだったと思われます笑


9位  ひろこちゃん(晃の妹)


この子は素晴らしい子ですね。
妹 of 妹であり、娘 of 娘ですね。
とにかく作中で大活躍してくれました。


8位 七三分け(鈴木?)

まぁ、特にこれといって思い入れはないんですけど笑
なんとなく入れてみました笑


7位 将志さん

矢沢先生特有のロン毛のかっこいい系のキャラクターです。
NANAの京助といい、矢沢先生の書くロン毛は本当に魅力的なキャラクターが多いですね。
この将志さんも、物語の中でなりのキーマンなのですが、かなりGoodなキャラクターでした。


6位 マキちゃん

翠が逆恨みしていた悲劇のヒロインであり、美人美術教師のマキちゃんですね。
こんな先生がいたら楽しいでしょうね・・・


5位 中川 ケン

こいつは本当に素晴らしい人格者でした。
遠くで惚れた女の幸せを願う、素晴らしい男ですね。
天ないでは恋は実らなかったですが、続編のご近所では一流のアーティスト(スピッツくらいの立ち位置と想像)として大成し、結果的に良かったですね。


4位 タキガワマン

そしてタキガワマンこと瀧川秀一さんです。
この人は超絶イケメン設定でありながら、結構恋愛観がだらしなく、ある意味等身大でリアルなキャラクターでしたね笑
結構性欲とか強かったと思われます笑


3位 マミリン

ヒーローとヒロインが割と早い段階で相思相愛になってからは、注目はマミリンの恋が実るかでした。
故に、この子はダイの大冒険でいうポップ的な立ち位置で、最早主役のような感じでしたね。
昔はツンツンしていたマミリンでしたが、友情を知り恋を知り、とても魅力的なキャラクターになったのではないかと思っています。
おそらく読者の大半もマミリンに感情移入したのではないでしょうか。


2位 冴島 翠

そしてヒロイン・翠ですね。
この後の矢沢先生の作品のご近所物語のミカコは捻くれ者で、パラキスの紫も捻くれ者で、NANAの小松の方の奈々は論外ですが・・・そんな中で最も純粋で、愛された主人公が翠では無いでしょうか?
とにかくいい子ですね。こんな子がクラスにいたら楽しいでしょう。


1位 須藤 晃

1位は勿論、このリーゼントですね。
このリーゼントがカッコいいんですよ。
この告白もカッコいいですが、少女漫画の中で、しっかりと「男」をやっている。矢沢先生は本当に男心をよく分かっています。
タキガワマンがうだつが上がらなかった分、やっぱり晃が全部持ってった感じがしますね。
良いヒーローでした。


まとめ

そして、この漫画は最後卒業式なんですけど、その翠の挨拶がマジで泣けます。
何回読んでも、そのシーンでウルッときてしまいますね笑

そんな感じでこれを書いてしまったので、次は「ご近所」「NANA」を書かなきゃとも、もしくは「こどものおもちゃ」とか「花より男子」を書かなきゃとも思ってますが、特にルールに縛られるのもアレなので、全く脈絡もなく「瑪羅門の家族」とか書くかもしれませんが、ご贔屓にしていただければ・・・笑

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