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#620 広報論31|正しい言葉の使い方

広報たるものとして、「正しい言葉の使い方」は常に意識したいところではありますが、文章を作るたびに日本語の難しさを痛感します。
日本語って、なんでこんな難しいんですかね?

例えば、一人称を表すワード、日本語だと下記の通りですね。

私(わたし)・私(わたくし)・俺・僕・あたし・アタイ・うち・わし・オラ・オイラ・吾輩・我・拙者・小生・小職・当方・わらわ・朕・それがし and more

英語だったら、下記オンリーでしょう。
日米和親条約ばりに不平等な話ですね。

I(アイ)

しかもこれだけ種類はあるのに、1つの選択肢しか使ってはいけないシチュエーションなども存在します。
例えばビジネスの世界で、公的な謝罪を行う際に、「再発防止に向けて、今後は俺がチェックします」なんて文章送ったらダメですし、「再発防止に向けて、今後はオイラがチェックします」なんて言った日には…目も当てられません。

そんな感じですが、よくみんな「ひらがな」「カタカナ」「漢字」「英数字」を使いこなしてますよね?
日本語を使いこなす我らが日本国民が一番優秀な気がしますね。


広報担当が意識する「正しい言葉の使い方」とは?

とにかく前述の通り日本語は難しいので、基本的に広報が作る文章は「減点法」で考えましょう。
どんなに難しい慣用句を使ったり、語彙の豊富さをアピールしても加点にはならないので、とにかくありふれた言葉をしっかりと使いましょうということですね。


1.違和感を持たれない言葉の使い方

まずは上記でも触れた通り、TPIOを弁えたセレクトをしましょうという事です。
公的な文章なので誤字・脱字は勿論NGですが、「表記の揺れ」「体言止めの活用」「口語体の乱用」「丁寧語・謙譲語の乱用」などもNGですし、あとやりがちなのは口語体に繋がりますが略語を使っちゃうことですね。
わりと結構な頻度で、資料とか見ても「この料金は500万」とかで、円が抜けていることが多かったり、経営戦略を「経戦」と略したりとか、まぁそういうのは起こりがちですね。

僕もそうなんですけど、やはりそういう誤字とか間違った表現は気づく人はとことん気づいてしまうので、その辺は気を付けたいですね。


2. 小学生が読んでも理解できる言葉の使い方

これも色々なとこで言ってますが、文章は伝わる内容じゃないとダメです。
ちょっと前のいなば食品の声明とか、本当に酷かったですからね笑
内容も酷いんですけどそれを置いといたとしても、マジで文章が分かりにくいんです。

文章が得意じゃない人は得てして「主語」「述語」「目的語」「修飾語」などの使い方が下手だったりします。
いや、これどこに向けて言ってるんだっけ・・・というのが見失いがちになりますので、この辺のSVOCの使い方は大事です。
そういう意味では添削をしてもらったりするのは重要ですね。


3. 何を伝えたいのかを明確にする言葉の使い方

文章を出すとこには、少なからず伝えたいことがあるはずです。
その「伝えたいこと」がしっかりと伝わる事を意識ですね。

例えば僕なら、まずタイトルにその伝えたい事を入れて、文章では冒頭にも伝えたい事を入れて、そこからは起承転結で、今はどういう時代で、なぜ伝えたい事が大事なのか、を説明した上で、最後は同じ結論に収束する、そんな理論構成を行う事が多いです。

なので、この「伝えたい事」を1つのレポートに2つも3つも入れるのはあまり望ましくないし、読者も胃もたれしてしまうので、メインディッシュは1つで、あとは前菜・副菜・スープという感じで、あくまでメインを添える為の情報として適用するのがベターですね。


まとめ

そんな感じで基本的な事しか書いてないですが、基本的な事が大事であるという事ですし、これが「伝えたいこと」だったりするんですね。

あと「長くなり過ぎないこと」も大事です。
この辺は僕は下手というか、このnoteではあえて意識してないですけど、コンパクトにまとめる力も必要ですね。
故に、この手記はこの辺にしておきましょう!See You!

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