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#007 労務論①|はじめての胃カメラ

本日、会社の健康診断に行ってきたのですが、今回は人生で初めての内視鏡検査で「胃カメラ」を体験しました。
なかなかヘヴィーな体験だったので、労務の観点でnoteにも綴りたいと思います。

1. 決意

毎年恒例の会社の健康診断のシーズンがやってきました。
ここ数年、不摂生を極め、シェイプアップを放棄している私にとっては現実を突きつけられる処刑台に立たされるような1日なのですが、その健康診断のお知らせが弊社の労務スタッフから届き、その中のこんな一文が目に止まりました。

「35歳以上の方は人間ドックをお得に受ける事ができます!」

37歳の僕は受ける資格があるので、ちょっと労務スタッフに聞いてみたんです。

「人間ドックって受けた方がいいの…?」
「会社から補助出ますし、できるなら受けた方が良いかと…」
「そうか…」

そんな感じで、自分も衰えを感じつつある今日この頃、
ちょっとやってみるかと決意し、志願したのが2ヶ月くらい前の話。


2. 直前まで

そしてあっという間に当日を迎えました。
当日朝、事前に案内された健康診断案内によると、どうやら「内視鏡検査」と呼ばれる検査があるようでして、そのアンケート内にこのような設問がありました。

どちらでの検査を希望しますか?( 鼻 ・ 口 )

どっちもやりたくねー!

既にこの時点で俺はとんでもない事を志願してしまったなと後悔しつつ、早速slackで内視鏡検査を経験しているであろう、社内の有識者より意見を募ったところ、

「両方やりましたけど鼻ですかね」
「どっちかというと鼻ですね」


と、一方的な投票結果となった為、多党派である「鼻」にチェックを入れ、クリニックに赴き、受付のお姉さんに問診票を提出。

そして毎年やっている検査を終えて、「次は内視鏡検査ですよ」と言う恐怖の調べを聞き、固唾を呑んで椅子に座って待っていると看護師さん登場。

「胃の泡立ちをなくす液体」を与えられたのでそれをイッキで飲み干し、「鼻の通りを良くする(?)鼻腔薬」をそのまま鼻奥にスプラッシュしてもらったんですが、その1秒後にアホみたいにでかいクシャミをして一瞬で鼻腔薬を水泡と化してしまい、失笑されて辱めを受けました。

僕は本当にこう言うのがダメで、
バリウム検査の時も、炭酸の粒みたいなのを飲まされ、
看護士さんが「ゲップ出やすくなりますけど我慢し…」と言い終えてない時点で「グエーッ」とゲップをしてしまい、失笑されるのが毎年の恒例行事でしたので…今回も御多分に漏れず、そのようなデリカシーの無い所作をしてしまいました。

そんな感じで看護師さんとイチャついていたら「73番のかたー」と呼ばれ、内視鏡検査の部屋に重い足取りで私は入って行ったのです。


3. はじめての胃カメラ

そして診察室のベッドで仰向けにされて、喉に飲む麻酔と、鼻にまた謎の液体をブチ込まれました。
この花粉症の時期に鼻への攻撃はかなりキツかったのですが…なんとか麻酔も効いてきたのか、花粉+液体で鼻が完全にイカれてしまい、更に恐怖も加わり朦朧とした意識の中で「大丈夫ですか?」とか聞かれて「大丈夫です」と答えてしまい、すると颯爽と医師の先生が登場しました。

そしてドクターは徐に、クソ長い内視鏡を手に持ち、もう怖くて見てられなかったで思わず瞳を閉じて、ただ早く終わらないかを祈ること数秒、鼻になんか入ってきた!

痛…くは無いのかなと一瞬思ったけど、やっぱ痛い!
そしてどんどん入ってくる感覚がなかんかエグく、更に喉を通過するタイミングで「オエー!」「オエー!」「オエー!」と3度ほどえずいてしまったんですが先生もプロ。胃カメラの鬼。
一切手を緩めずにブツを私の胃まで入れて颯爽とチェックをしておりました。

「うん、大丈夫ですね、綺麗な胃ですよ」

良かった…
この苦労が報われる事となり、思わず安堵の涙を流したんですが…まだ終わってねー!

今はまだ目的地についただけで、まだ往路を終えただけで、まだ復路である権太坂(喉)の通過が残っておりました!

そして意を決して、どうにでもなれと覚悟して腹を括っていたのですが、帰りはあっさりスルッと抜けていったようで、気づいたら僕の体を貫いた黒く長い棒は取り出されておりました。
War Is Over。これで全てが終わりました。

涎と鼻水を拭きながら看護師さんと語っていたんですが…

看「お疲れ様でした」
筆「いや、見苦しくあんなにオエオエ言ってしまって…お恥ずかしい」
看「いえいえ、全然、普通でしたよ」
筆「…もっと叫ぶ人がいて、それに比べればまだマシな方だった、と言う事ですかね…?」
看「そうですね、もっと叫ぶ方が多いです(笑)」

多くの35歳以上の中年がもっと叫んでいる事実!
あれだけオエオエ言ってた俺がまだマシな方だったというリアル!
まだまだ胃カメラの闇は深いようです!


4. 総評

そんな感じで胃カメラ童貞だった私も無事大人になる事ができましたが、
一度恐怖を知ってしまった手前、次やるのはなかなか臆してしまいます。

少なくとも1年はやらないで済んだので良いとして…次は喉でやるか?いや、喉は喉でキツいはずだ、とは言え鼻も今回の件がPTSDになってしまっているので…と今から悩んでしまっております。

あのような原始的な方法ではなく、もっとデジタルな世界で胃の中まで見渡せる技術革新が行われる医学の進歩に思いを馳せて、本日はこの辺で。

追伸)
10時間断食だったので終わって口の中の麻酔が取れたら速攻、家系ラーメン+ご飯大盛り2杯食べちゃいました泣

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