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LUNA SEAという奇跡

○1991年リリースのファーストアルバム「LUNA SEA」

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歴史の長いバンドにはよくあることですけど、初期のアルバムは当時の録音技術のせいなのか音に重みがなかったり、どうしてもスカスカな印象を受けてしまうことがあります。個人的にはそういった場合どうしてもそのアーティストを聴くときに初期のアルバムは外しがちになります。

このアルバムに関しても多分に漏れずではあるんですが、ただ、それ以上に音がどうこうとかそんなことを超越した”何か”を感じるんです。

○バンドが世に放った名刺代わりとなる一撃

1989年に結成、その後ライブを重ねデモテープの発売など行いながらYOSHIKI主宰のエクスタシーレコードから発売されたこの一枚。

そもそもとんでもない個性の塊な5人が一つのバンドとして集まって、これから紡いでいく奇跡の一歩目なんですよね。漫画なら全員主役級、野球なら全員ベスト9に選ばれるような人たちが集まったバンド。

まぁどこにも隙なんてありません。

実際このアルバムには今でもライブで度々演奏されるような代表曲がたくさん収録されています。もちろんバンドとしてスキルアップしていく中でそこから代表曲が産まれたりするもんだと思いますが、この時点でそれだけの曲たちを多く産み出していた事実そのものが驚愕に値します。町田のプレイハウスから始まったバンドのその当時鳴らしていた曲が日本武道館や東京ドームで大勢の観客を沸かしていると思うと、とてつもないことだと感じます。「MOON」のディレイなんてもう芸術。20代前半であの世界観を作り出していたなんて…

そして何より、このアルバムで一番感じ取れるのは

「強烈な個性のぶつかり合い」

です。

以前にも話したかもしれませんが僕自身は楽器を演奏できるわけではなく、音楽理論などは皆無なのであくまでも感覚的なものにはなりますが、

5人が曲の中でぶつかり合っている印象を強く受けるのです。

そしてそれが

ぶつかり合った上で調和している

というところにこのアルバムの凄さがあるように感じています。

普通なら各楽器にちゃんと役割があって、そのバランスって凄く大事だと思います。それが音色をどうするかだったり、音量を調節したりとかそういった部分に出てくるものだと思います。

もちろんこのアルバムだってそういった配慮がしっかりされたうえで作られているはずなんですが、聴いているとメンバーが演奏している様子が容易に想像がつくんですよね。その演奏シーンの中でそれぞれがしっかりと自分のことをしっかり主張しあって、ぶつかり合っている様子が伝わってくる感じがするんです。

普通その主張が激しいとバランスが崩れると思うんですけど、それぞれが常人には出せない温度感を均一で出しているからこそ、音質とかそんなもの超越して光る魅力を感じる一枚になっていると思っています。

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