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0928 終わりかけセプテンバー

眩しい朝日で叩き起こされて窓を開けたらど晴天。

これは朝食を外で食べるしかないと思って限りなく寝間着に近い格好で駅のパン屋まで歩く。背中に当たる日差しが暖かくて、でも気温はすこし涼しいくらいで、もし世界中で365日この気候になったとしたらこの世の争いはなくなるやろうなと思った。
道行く人の格好も、晩夏に駆られた緑もすべて秋めいてきていて、秋ってこんなにも気持ちいいもんやっけ…ってのほほんとしたことを考えながらサンドイッチとロイヤルミルクティ(女子)を買って店を後にする。

家の裏の緑道にあるベンチに座ってサンドイッチをかじって、俺無職なんかな?とふと思う。寝間着みたいな格好で朝から緑道おって、ぼんやりした感じでサンドイッチをかじってる。どこからどう見ても引退したお父さんやん。こういうおじいちゃんってよく公園とかで見かけるけど、あれって未来の俺やったんやと愕然とする。

でも考えてみてほしいのが、俺が生粋のニューヨーカーやとして、寝間着(アメアパ)で外に出てブリトーを買ってセントラルパークで食べてる、としたらものすごくお洒落やと思うんやけど、「寝間着みたいな格好で外で朝食を食べる」ってことにおいては同じやんな。同じ無職やとしても、それはなんか有意義な人生の休み時間って感じするもんな。
ただ残念なのが、俺はニューヨーカーではないし寝間着はユニクロやしここはセントラルパークでもない。そして全然無職ではない。つまりただのぼんやりしたサラリーマンの奇行でしかない。ぼんやりしがちおじさんの今年の秋ははたして。

散歩してる犬もなんか足取りが軽く見えて、隣のベンチにはちょうちょがおって、そのちょうちょが二匹でお互い追いかけあってて、ああなんか今年の秋はいい感じになりそうやなと思った。自然大好きおじさんの今年の秋ははたして。

10月は久しぶりの友達と遊ぶ予定も、好きな作家の講演や授業も、やらないかんことも目白押しで充実した月になりそう。しっかりサラリーマンになってちょうど1年を迎える月でもある。これくらい気持ちいい気候をあと何回くらい感じられるやろうか。季節の移ろい大好きジジイの今年の秋ははたして。

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