見出し画像

サンバDEアミーゴ:パーティー・トゥー・ゴー【Apple Arcade三昧#006】

【Apple Arcade三昧】は、アップル端末で遊べる月額600円(年間6,000円)のサブスクリプションのゲームアプリ遊び放題サービス、『Apple Arcade』の配信ソフトを勝手に紹介・勝手にレビューする不定期連載。

今回は、事前にアップルから予告されていた『サンバ DE アミーゴ』のApple Arcade版について。昨日、配信したてほやほや(2023.8.29夜配信)の作品を見ていくので、ざっくりとファーストエクスペリエンスとしてのレビューをお届けしよう。これが最速レビューってやつだ!


◼️『サンバDEアミーゴ』というライトな音楽ゲーム

たまたま紹介するゲームがセガ続きなのは偶然にしても申し訳ないが、『サンバDEアミーゴ』はSEGA社の開発した音楽ゲームである。
古くからアーケードゲームを数多く手掛けているセガが、筐体についたマラカス型コントローラーを振る動作で体験できる新たな操作性の音楽ゲームを開発し、1999年の稼働からすぐにゲームセンターで大人気となった。
当時のゲームセンターは、KONAMI社のビートマニアから始まり、ギターマニア、ダンスダンスレボリューションなど音楽体験型ゲームの全盛期と言ってもよい時代だった。音楽ゲームはだんだんと音楽経験者しか手を出せないほどに難しくなる一方だったが、そんな中に登場したタイミングよくマラカスを振るという単純な動作の『サンバDEアミーゴ』は、当時の音楽が得意ではない私としては、ありがたいゲームのように感じた。

リズム玉が6カ所のポイントにきた時に振る、という簡単(に見える)な動作で、音の出るタイミングが曖昧(に見える)なマラカスという楽器で遊ぶというのが、見る人・やる人のハードルをうまく下げたゲームだった。

そんなとっつきやすい『サンバDEアミーゴ』だが、ドリームキャストから始まって何度かシリーズが出ていて、今回紹介する『サンバDEアミーゴ:パーティー・トゥー・ゴー』とほぼ同時のタイミングである2023.8.30に新作『サンバDEアミーゴ:パーティーセントラル』がニンテンドースイッチで発売されている。スイッチのJoy-Conをマラカスに見立てた、出るべくして出た新作といったところだろう。


◼️スイッチ版「パーティーセントラル」との違いは?

上記の通り、ニンテンドースイッチ版がほぼ同時発売ということで、想像するにやはりJoy-Conとの相性が良いスイッチ版や、2023年秋に配信予定のMeta Quest版が先行して開発されていたんじゃなかろうか。
そこにiOSでの展開もある!ということで、てっきり内側カメラを利用したセンサーで手を振って遊ぶのかと思っていたら、普通にタッチ操作だったので、若干拍子抜けした。ここは少しがっかり。ただまぁある程度覚悟もしていたのである。

で、さっそくApple Arcade版を遊んだプレイ動画がこちら。

遊んでみたところ、画面を直接タップするプレイ感覚は、セガのmaimaiを想起させるようなものがあって、本来のシリーズとは別の楽しさを感じた(筆者はmaimaiをプレイしたことはないが)。
また、途中に起こるハプニングが今回のオリジナル要素ではあるが、これが面白い部分もあるし、面白くない部分もあった。
いわゆる「なにが起こるか分からない」効果がプレイ中に一度訪れるのだが、その中の効果としてテンポが突然速くなったり遅くなるというものがある。これは、音楽ゲームのくせにリズムもへったくれもないものなので、ちょっと納得しづらい部分があった。ただ、その効果が発生中だけ、単なるタイミングゲームだと割り切ってタッチしていれば、そこまで気にはならないかも。

さて、他機種版との最大の違いは何かというと、ストーリーモードの存在か。単純明快な「SNSフォロワーを集めよう!」的なモードが搭載されているスイッチ版とMetaQuest版に対し、Apple Arcade版にはしっかりとしたストーリーモードがある。
ステージクリア型になっているので、踊らずともタッチ操作で飽きずに遊んでいけるというわけだ。

「音楽を取り戻す」という壮大なストーリーとコミカルなチャットが繰り広げられる。

どうやらステージをクリアすると、チャットベースのストーリーを読んでいくことになるようだ。チャットでは主にマラカスの生命体や濃いキャラクターたちとの会話が行われる。

もうひとつの他機種版との違いは「楽曲」だ。
スイッチ版やMetaQuest版にはDLCがあり、いわゆる課金で曲を増やすことができるようになっている。とくにセガのゲーム楽曲が多数遊べるようなるので、セガファンは必見だ。
対してApple Arcade版は、そもそもがサブスク制になっているため、曲はいつか増えるかもしれないが購入で増えるような仕組みはない。ただし、嬉しいことに他の機種では遊べない特別楽曲が3曲も入っている。

レディーガガをはじめとした有名楽曲がApple Arcade限定で入っている。

Apple Arcade版はタッチ操作に限定はされてしまうが、遊び方の工夫や有名曲の特別追加など、ただのスマホ版とは言わせない「もうひとつのサンバDEアミーゴ新作」として楽しめるようになっている。


◼️名曲・ノれる曲がたくさん!

曲一覧を見た限りでは、じつに45曲もの数がプレイできるようになっている『サンバDEアミーゴ:パーティー・トゥー・ゴー』。
そのラインナップは大変幅が広く、老若男女が楽しめるサンバの定番曲から、最近のダンスミュージックまで。ただの人気曲に限らず、マラカスを振って「ノッて楽しめる」という点をかなり重視した選曲だというふうに見える。

↑こちらは「パーティーセントラル」の収録曲。ほぼ同様なので試しに聞いてみるとよいと思う。

とにかく「楽しい」に全振りしたリズムゲームなので、通勤中のBluetoothのイヤフォンで、多少ズレていようがなんだろうが、楽曲を十分に楽しんで遊んでほしい。

write by こたろ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?