宝石の国【おそらく聞いたことがない話】
不思議な物語だ。
人間が絶滅したのちの世界で、ダイヤモンドやアメシストといった宝石が、少年か少女のような容姿をもって、言葉を話し、「学校」というところで生活を送っている。
流行の「擬人化もの」の一種とも言えるが、ミステリアスな描写が多い。
この、人のように動いて喋る宝石には、敵がいる。月より襲来する「月人(つきじん)」と呼ばれる者たちだ。彼らは宝石を誘拐し、月へ連れ帰ったのち、装飾品や武器に作り替えてしまう。さらに、それとは別に何らかの目的があって宝石をさらっているようである