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「判断が遅い」と思った話

ちょっとキツイ話になるかもだけど、聞いてもらえるだろうか。

今年になってからのことだ。


以前、少しの間だがぼくのところでアルバイトをしていた人が、ぼくと同じ仕事をしたいといってオフィスに相談に来た。仮にAさんとする。


Aさんは、実は1年前にも同じ相談に来ているのだ。

いよいよこの仕事を始めようかと思います。という。

その方の状況を考えると、まずそこで

「判断が遅い(鱗滝左近次)」


と言いたいところなのだが、
Aさんが「今勤めているところの私の穴はだれが埋めるのか」ということと「そんなに思い入れがある仕事ではないけど、せっかく入った会社をすぐに辞めるのはどうなんだろうか」としきりに気にしていた。
その会社には2年ほど務めている。

どんな仕事なのかを聞くと、とにかく作業が煩雑で、期末になると伝票が多くて恐ろしく忙しいらしい。
そう、まさに「作業」が煩雑なのだそうだ。

ぼくはそれを聞いて、
「ここをこうしてこうするとその作業は自動化できませんかね。CrowdWorksで簡単にシステム化できますよ。それを置き土産にすれば、常勤のAさんが辞めても穴を埋める人はもしかして非常勤でも良さそうなので、会社ともWin-Winだと思いますよ。」
という話をしたら、その後ずっと「そのシステム化はできない理由」をいくつも例を上げて話していた。

ぼくも大企業に務めた経験があるので、システム化できない場面があることは知っているつもりだが、今回のことはその限りではなかった。

「やすさんは昔システム開発の会社にいたからできるんですよ。」とも言っていた。
このセリフ、よく聞くやつだ。「◯◯さんだからできるんです。私にはできません」というセリフ。

そのあと、
「この1年の間に新たに国家資格を取ったんですが、やすさんならどう使いますか?」と聞かれたので、ぼくは「◯◯という立場の方たちに、◯◯という提案をします。」と言ったところ、経験がないので私にはできません。と言うのだ。
超有料級の話だったのに〜。

ぼくの仕事は、通常業務に企業コンサルを付加することが同業者との差別化だと思っているので、Aさんがその意識だと仕事としてやっていけないのでは?と疑問を持ちつつ、一緒に仕事ができることを楽しみにしていますよ。と告げて90分の相談は終了したのだ。

なんとも言えず、悶々とした気持ちになった。

できない理由を考えるのではなく、、、と言いたかった。

ただ、冷静になって考えると、副業的にとはいえ個人事業の開業届を税務署に出して独立するって、やっぱり勇気がいることなんだなー、と思った。

コンフォートゾーンを抜け出さないように心がブロックをかける。

この相談で、ぼく個人の得た気付きとしては、
・コンフォートゾーンを抜け出すのは難しい
・こういう方のマインドセットを変えてあげる仕事がしたくなった
ということで、収穫はあったわけだが。


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