初恋をした自分へ

高校でできた一番の親友のことを考える。
ふとした瞬間に考える。
「あ、会いたい」
「声聞きたいな」
「姿が見たい」
些細なことを考え始めた。別に親友だからかなと思った。
でも、毎日会ってっても日に日に、
「今何やってんのかな」
「ハグしたい」
「一緒に住みたい」
と考えることが多くなった。
ついには、親友と話してるうちに
「手をつなぎたい」
と思うようになってしまった。少し違和感を覚えた自分は幼馴染に相談した。
「友達に手つなぎたいとか一緒に住みたいって思ったことある?」
「え、ないよ。」
「最近、親友に対してそういうことをすごい思うんだよね。なんでだろ」
「それ、完全に恋でしょ」
この時まで恋という恋をしたことなかった自分は幼馴染の言葉に驚いた。
「こい?まさか」
「普通に考えて恋だよ」
「え。」
自分は幼馴染に直球で言われても信じられなかった。
(ないない。相手は同性だから友情での勘定の取り違いだ。勘違いだ。)

ある日
親友の姿を見つけ、話に行こうとすると
「え、」
親友はクラスメイトの男子と話をしていた。
この時の感情はとても胸が熱くなるような感情だった。
(あ、今、嫉妬している)
自覚できるくらい嫉妬していた。この時、はっきりわかった。
「恋してる」
生まれて初めての恋をした。

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