リストランテ ボルゴ・コニシ * RISTONRATE Borgo KONISHI

奈良市小西町にあるイタリアンレストランです。イタリアと奈良の文化は、知れば知るほど深く…

リストランテ ボルゴ・コニシ * RISTONRATE Borgo KONISHI

奈良市小西町にあるイタリアンレストランです。イタリアと奈良の文化は、知れば知るほど深くおもしろい。奈良の地で、私たちが日々イタリア料理に向き合うことで気づくことや感じることを、お店情報とともにお伝えします。 公式HP:https://www.borgokonishi.com/

最近の記事

月ヶ瀬梅林と梅畑と梅食品

先日訪れた奈良市月ヶ瀬「烏梅づくりの里 梅古庵」の烏梅最後の継承者 10代目 中西謙介さんは、神社を建ててしまうほど大変ユニークな方です。 中西さんは、烏梅だけではなく梅の生産者として様々な梅食品を製造販売されています。 「栽培家だからこそできる樹上完熟梅を使った梅食品」はゆっくり熟した梅の自然でしっかりとした甘酸っぱさが魅力です。 今回は月ヶ瀬と、中西さんの梅畑見学と梅食品についてご紹介いたします。 月ヶ瀬梅林について 月ヶ瀬村は2005年奈良市と合併されました。

    • 烏梅、最後の生産者 月ヶ瀬梅古庵さんを訪ねました

      イタリア料理が烏梅と出会った 前回ご紹介した「奈良の香りと共に味わうタリアータ」に添える奈良のフレーバーの一つとして、当店では欠かせない存在となった「烏梅(うばい)」 烏梅は煤をまぶし燻製にした干し梅です。漢方として煎じて飲む他、紅染めの色素定着剤として使われています。 その烏梅を炭火焼きの肉に少量削りかけることにより「奈良のタリアータ」が完成します。 炭火の香りと発酵や熟成のフレーバーを繋ぐ烏梅のしっかりとした燻製香、真っ黒な外観を裏切る梅の鮮烈で爽やかな酸味は、ご

      • 奈良の香りと共に味わうタリアータ

        先日ご紹介したITALIAN WEEK 100(以下、IW100)の共通テーマ「発酵の可能性」 発酵が西洋料理界で注目を浴びて久しいが、私たちは宴を雪見障子越しに窺ってきた。そしていよいよ障子を開け向き合う時が来たらしい。 これを機に2024年を徹底的に発酵年間とすることにした。 とはいえ全く発酵と無縁だったわけではない。イーストを使わず酵母を使用した自家製パンを提供して10年以上になるし、友人が営む日本料理店では新人のトレーニングの一つとして、ぬか漬けの世話をさせて良い発

        • 2024年度「ITALIAN WEEK 100」開催と参加のお知らせ

          2023年から始まり今年も開催されることになりました「ITALIAN WEEK 100」 当イベントは日本におけるイタリア料理の価値向上を目的としています。 第2回目となる2024年は11月1日(金)~30日(土)の1か月間開催されます。 日本全国北海道から沖縄まで、個性豊かなイタリア料理店100店舗で一斉に開催される大型レストランイベント「ITALIAN WEEK 100」 期間中、参加100店舗にて一つのテーマに基づき限定メニューが提供されます。 2024年度のテーマ

          はじめまして、リストランテ ボルゴ・コニシです。

          奈良市小西町にあるイタリアンレストラン『RISTONRATE Borgo KONISHIリストランテ ボルゴ・コニシ』です。 私たちの活動やお店の情報発信を通して、食事の大切さやイタリア料理に向き合うことで気付く楽しい発見など伝われば幸いです。 ◆ お店からのメッセージ 奈良には2000年前から変わらない自然のままの風景があります 奈良を訪れてみてください ゆっくりと流れる時に身をゆだねると 風、水、鳥の声、草木の音、遠くで鳴る鐘の音 忘れかけていた感覚が呼び覚まされ

          はじめまして、リストランテ ボルゴ・コニシです。

          東大寺修二会と茶粥とリゾット

          「大和の朝は茶粥ではじまる」と言われるように奈良の伝統的な朝食、茶粥。しかし実際に茶粥で育ったという方には、ほとんどお目にかかれない。ご近所の80代の方々も経験がないという。我が家の朝食に茶粥が登場したのも2020年からだ。 昨年誕生した、リゾットと茶粥を融合させた当店のシグニチャーメニューの一つ、”Chagayu”シリーズ。老若男女、海外からのお客様まで大変好評いただいている。コースで提供するようになってから、幼少のころ茶粥を食べたという方にお目にかかれるようになり体験談