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05.夢の中の風景---「もう一人のわたし」より
B:「携帯を手に入れてから、よく夢の中で写真を撮るようになったよ。」
A:「おお、もし夢の中で出会ったら見せてね。」
B:「綺麗な景色、見たことのない色、あと偶に惑星やUFOまで現れたけど、夢ではいつもちゃんと撮れて確認したのに、起きてみれば携帯の中は空っぽ。」
A:「あらら、それは残念。なぜ消えたんだろう?」
B:「うん、だれかがこっそりと消したのかな?あっ、宇宙人かも!
先日夢の中にいたんだ。レンガ屋敷の曲がり角で人の気配を感じたんだ。
誰かがいると思ったら、振り返って見るとちょこっと顔を出したんだ、かくれんぼでもしているかのように。」
A:「えー、まあ私たちも宇宙で生きるものとして同じく宇宙人なんだけど、その子、きっとはずかしがり屋で、自分のいる世界を見せたくないから消しちゃったんだね。」
B:「そうか、それでもきっとどこかに保存されていると思うんだ。
夢の中の風景が、いま宇宙のどこかで生き続けているよ。」