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ぼくとトー横と路地裏と。

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ぼく自身が"トー横"に行った時の気持ち、エピソードを綴っていくシリーズです。
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#病み

ぼくとトー横と路地裏と。

ぼくとトー横と路地裏と。

明るく見える街にも確かに物陰はあって
路地裏を歩けば生ゴミやネズミの大群。

綺麗に見えたこの景色も、隠した汚さなしには成り立たないことを知って、
同時に、何も隠し通せないぼくの弱さを痛感する。

賢い大人なら誰しも嘘をつく。
建前でも、自己保身でも、大小問わない。
そして、誰も路地裏には入り込まない。

暗がりも、生ゴミも、ネズミの大群も
何もかも目を逸らすことのできないぼくは
きっとまだ、大人

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ぼくとトー横と路地裏と。②

ぼくとトー横と路地裏と。②

広場にたーくさん足を運んだわけじゃないし、
長時(期)間滞在したこともないから深い事情なんてわからないけれども、
そもそも「王」だとか「権力者」だとか、
ヒエラルキーを作る必要があるのか、ということ

トー横にいればみんな等しく社会不適合者だし
詰めるとか暴力とか普通に怖すぎるでしょ。

個人的な問題で(女寝取られたとか)ボコボコにするのはいいと思うけど、
やれ界隈で問題起こすから詰めますとか、

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ぼくとトー横と路地裏と。③

ぼくとトー横と路地裏と。③

この地で馬鹿騒ぎするのも、まあ悪くはない。
行けば数人はぼくの顔を覚えていてくれて、ハイタッチして、一緒にゲーセンやらドンキやら行って暇を潰したりする。

正直ここはクソみたいな界隈だ。
未成年淫行、万引き、公共の場でのオーバードーズ(風邪薬大量服薬)、暴力などなど。
ぼくはそれらに当てはまる行為をせずに、楽器を演奏したりシャボン玉を飛ばしたりして楽しんでいる。
それでも、面白がってついてきてくれ

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