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「ルーツとは誇りであり、自分の存在価値」バングラディシュと日本を繋ぐ架け橋になるために

皆さん、こんにちは!

私たちボーダレスハウスは、浅草橋オフィスの1階にて、国を超えた異文化理解や交流を生み出すコミュニティプレイス「ボーダレスステーション(通称:Bステ)」を運営しています。

▲BステHPはこちら!


今回のnoteは、Bステで収録を行なっている「多様性」や「異文化理解」をテーマにした動画コンテンツ「ROOTS TV」の第2回収録について。
バングラディシュ人のお父様と日本人のお母様を持つ「鈴木タリタ」さんをゲストにお招きし、代表李とカジュアルに楽しく語らいました。

前後編に渡る動画コンテンツの中で、今回のnoteでは前編にあたる内容をちょっぴりご紹介。
動画はBステのYouTubeアカウントで公開しておりますので、ぜひともチェックしてみてください!


ゲスト紹介

鈴木タリタさん プロフィール

バングラディシュ人の父と日本人の母の間に生まれ、シングルマザーの母に育てられる。
日本で唯一バングラディシュの公用語、ベンガル語を専攻できる東京外国語大学に進学し、バングラディシュと日本の架け橋になることを決意。
大学卒業後はアパレル専門商社で従事したのち、現職のJOGGO株式会社に転職。
バングラディシュの工場やレザー製品の作り手たちと密にやり取り・交流しながら、生産管理として日々奮闘中。

家族に愛され、自由に育った幼少期

日本で生まれ、日本人として育てられたタリタさん。
幼いころ両親が離婚し、一人っ子だったそうですが、たくさんの家族や親戚に囲まれていたため、寂しいと感じたことはなかったそうです。

お父様とは、3歳くらいまで一緒に暮らしていたそうですが、当時の記憶はあまりないそう。
お父様がバングラディシュ人であることは知っていたものの、他の日本人と代わりなく育てられたタリタさんは、バングラディシュを自分のルーツとして捉えたり、そもそもどんな国であるのか興味を抱いたりすることもなかったと語ります。
ご自身のルーツについて思い悩んだり、葛藤を抱くような場面に出くわさなかった背景には、のびのびと育んでくれたお母様の存在があったからじゃないか、そう振り返りました。

バングラディシュと日本を繋ぐ、架け橋になりたい

初めてバングラディシュを意識するようになったのは、タリタさんが高校2年生のころ。
高校で開催されたとある講演会に、のちの母校となる東京外国語大学の学長が登壇され、バングラディシュの公用語であるベンガル語学部が新設されるという話を聞いたのがきっかけでした。

進学先や今後の進路についてたびたび考えるようになっていたタリタさんは、学長の話を聞いて全身に稲妻が走ったそうです。
「ここで私、学ばなきゃ」
そうすぐに決心し、志望校を決定した後は、大学やバングラディシュについて夢中になって調べるようになりました。

さらにそれからすぐに、TBSで放送された「20年後の君へ」というドラマに偶然であったタリタさん。

バングラディシュやネパールを拠点に、途上国での雇用創出に貢献する株式会社マザーハウスの草創物語を目の当たりにし、「バングラディシュと日本を結ぶ架け橋になる」という夢が見つかったといいます。

現地で実感した自分のルーツと、初めて出会う家族からの愛

無事大学に進学し、ベンガル語を学ぶことを伝えるために久々にお父様に連絡を取ったところ、心から喜んでもらえたそうです。
そして現地に行ってみたいと伝えたところ、二つ返事で案内することを快諾してくれたといいます。

実際に自分の足で踏み締めたバングラディシュの地は、人々の喧騒や車のクラクションなど、さまざまな音が交差してエネルギーに溢れていました。
「自分のルーツの半分がこの国にあるんだ」と衝撃が走ったのを覚えているといいます。

そしてお父様のご実家に初めて足を運んだタリタさん。
父方の祖父母と初めて対面し、初めて食べた祖母の手料理は、不思議と故郷の味のようにスッと体に馴染んだのを実感しました。
そしてこれまで会ったことのなかったにもかかわらず、家の壁に幼いころのタリタさんの写真が飾ってあったのを見て、とても感動されたそうです。
見えない場所で自分を大切に思っていてくれていた祖父母から、国籍や出身だけでない「家族」の存在から自身のルーツを感じる瞬間だったと、笑顔で語りました。


タリタさんが出演する「ROOTS TV」は、前後編収録回。
後半では、社会人となりバングラディシュとのつながりを模索するタリタさんの歩みと、現在勤めているJOGGO株式会社入社までの経緯、バングラディシュの工場で働くローカルスタッフとの交流、そして販売しているレザー製品の魅力など、盛りだくさんに語っていただいています。

後編の最後、李からの「タリタさんにとって、ルーツとは?」という問いかけに対し、「誇りであり、生きがい」「ルーツこそ、私自身が輝ける理由であり、存在価値だと思う」と笑顔で語ったタリタさん。
日本人でも外国人でも、はたまた複数の国の血が混ざっていても、すべての人にかけがえないルーツはあると話している姿が印象的でした。


タリタさんが現在勤めているJOGGO株式会社は、ボーダレスハウスと同じ、ボーダレス・ジャパングループの企業。
商品や取り組みについて気になる方は、ぜひホームページにも足を運んでみてくださいね。


▼動画視聴はこちらから!

Bステでは、今後もさまざまなゲストをお迎えして楽しいメディアコンテンツを制作していきます!
ご視聴いただいた方は、ぜひとも #ROOTSTV をつけて、各種SNSで感想を呟いてみてくださいね!

STAFF
TEXT:Kae Kanda

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