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全ての力を社会問題解決に注げる。こんな幸せな環境はないです。

小学生の時に、外国の貧困の状況を教科書で目の当たりにしてから、ずっと貧困問題を解決したいと思い、突き進んできた佐伯香那さん。

彼女がどんな想いでキャリアを積み、ボーダレスの主力事業を統括する立場の今、何を思っているのかに迫りました。

早く貧困問題を解決したい。そんな想いでキャリアを積んできた。

ー佐伯さんは、新卒でサイバーエージェント、その後リクルートや立ち上がって間もないベンチャー企業など、様々な会社でキャリアを積まれていますね。

はい、小学生の時に海外の貧困の状況に対して「何とかしたい」という想いを持ち、そこからずっと世界の不条理に対して、何かしたいという気持ちはずっと持ち続けていたんですね。

寄付などで集めるお金には限界があるなと思っていて、一番持続可能な形でインパクトを拡大し続けていけるのはビジネスだと思っていたので、起業を見据えてビジネス作りを経験できることを軸にキャリアを選択してきました。

ーなぜ最初のキャリアとしてサイバーエージェントを選んだのですか?

若いうちから権限が与えられて、とにかく早く成長できる機会がいっぱいある、というところに魅力を感じたからです。今となっては大きな会社ですが、当時はまだ無名で、本当にベンチャーという感じだったんですよね。

今ほど当たり前ではなかったインターネットのサービスの事業を展開している、というのも選んだ理由の一つでした。

インターネットは新聞や雑誌といった場所が限られるメディアとは違い、海を越えて展開していく可能性が高いので、今後の選択肢が広がるな、と。

サイバーエージェントで働いていたとき

ーその後、リクルートや立ち上がって間もないベンチャー企業に転職をされた後、ボーダレスにジョインすることになったのですね。

そうですね、メディア作りやサービス作りをサイバーエージェントやリクルートで学び、会社を大きくしていくのを当時10人くらいだった医療系ベンチャー企業で経験しました。

その後、ボーダレスを知って、「こんなにやりたかったこととピッタリはまる会社はないな」と思ったんです。

ー入ってからは、どんな感じでしたか?

まずは、何人もの社長たちに寄り添いながら事業立ち上げを手伝いました。

でも、実はそんな中で、元同僚から一緒に起業しないかと声をかけられて、一度はボーダレスを離れることになったんですよね。

以前より、生まれた環境によって選択肢がない状況に置かれている人たちが、なんとか選択肢を持ち、可能性を広げることができる機会やきっかけを作りたいと思っていました。

その1つの方法として、教育事業を立ち上げたいと思っていたので、挑戦しないと納得できない自分は起業することを選びました。

結局、起業は、共同創業の難しさを感じて、自分は辞めることになりました。やりたい分野は一緒でも、目指しているものが少し違ったことで、色んな局面でズレが生じてしまったんですよね。
このまま続けてもお互いにとって良くないよね、ということで。

「とりあえず明日から来たら?」予想外の言葉に驚きながらもまたボーダレスに。

ーそしてまたボーダレスに戻ることになったのはどんな経緯だったのですか。

起業した会社を辞めた後は、人生で初めてくらいひどく落ち込んでいたんですが、そんな中、一応親身に相談に乗ってくれた田口さんと鈴木さんにそのことを報告したんですよね。

その時は全く戻りたいとかそういう目的で話した訳ではなかったんですけど、「とりあえず明日からボーダレス戻って来たら?」って言われて(笑)

ー戻ってからはどんな仕事をされたんですか?

まず1年ちょっと10社くらいの経営伴走をしていましたね。会社に応じてヒアリングをしてサービスを一緒に作り上げたり、営業をしたり、事業開発に関する色んなサポートをしました。

ただ、そのサポートは起業家の成長のことを考えるとベストな仕組みではないだろうということで途中でなくなったんです。

ーなるほど。その後は何をすることになったのですか?

赤ちゃんと母乳育児の専門ブランド「AMOMA」の代表になりました。

改めて、自分のやりたいことを考えたときに、前の起業はやり方が違っただけで、「貧困問題に対してアプローチできる別の道を探したらいいんだ」と「特に目指したいものは何も変わっていないんだ」いうことに気づいたんですよね。

AMOMAはボーダレスの中でもかなり大きい事業。さらに、貧困問題にアプローチしている事業なので、改善していくことによってより大きなインパクトを出しやすいと思ったんです。

また、私自身、双子の母なので、自分の妊娠/出産/子育ての経験も活かせるなと思いました。

田口さんにその意志を伝えると、金曜日に話していたのに、「じゃあ、月曜から代表よろしくね!」という感じで。メンバーも「誰!?」ってビックリしたと思います(笑)

AMOMAのみんな

こんな人たちと一緒に世の中を変えていけたら幸せ。本当にそう思う。

ーいろんなキャリアを経験されてきて、ボーダレスってどんな会社だと思いますか?

本当にみんながまっすぐな会社。

社会を良くしたいっていう、何の混じり気もない想いをみんな持っていますよね。「この社会問題を解決するために、どうやったら一番いいか」っていう判断基準もみんな揃ってるので、そこも強みだと思います。

「社会のために」とうたっていても、やはり利益の追求が一番、みたいな会社は多いと思うんですけど、ボーダレスは全然違いますよね。

例えば、革製品のブランドを伸ばしたいとなったら、普通は単価を上げて、営業利益率を上げにいくと思うんです。

でも、ボーダレスの考え方は、途上国の雇用を生み出すために生まれたものだから、仕事を増やすために値段は変えずに販売点数を増やそうという判断。そういった経営判断ひとつからも本気度が違うのが伺えますよね。

私は特に「誰の何のため」ということが、自分に落ち切れないと100%の力出ないタイプなんですけど、同じタイプの人にとってはとても合うんじゃないかなと思っています。

ボーダレスのみんな

ーなるほど。普段仕事をしている中でも違いを感じますか?

人間関係のいざこざなどどうでもいいことにエネルギーを一切使わず、純粋にどうやったらインパクトが出るかをみんなで考えて実行できる、こんな幸せな環境はないな、と。

全てのリソースを社会問題を解決するために割くことができるのは感動するくらい素晴らしいです。

あとは、みんな純粋で優しくていい人たちで。こんな人達と一緒に世の中を変えていけたら幸せだな、と。本当にそう思います。

満足している場合じゃない。スピーディーにインパクトを出していく。

ーAMOMAの代表になって、もうすぐ1年ですが、今思っていることを教えてください。

AMOMAがハーブの買い取りをしているミャンマーの村に行ってきて、確実に農家さんたちの暮らしが変わっているのが分かりました。

ちゃんとしたお家が建てられていたり、バイクを買えたり、新たに養豚ビジネスに挑戦しようとしていたり。それは本当に素晴らしいことだと思うんですけど、まだAMOMAの作物だけで十分な暮らしができているかと言ったらそうではない。

それに、まだまだ他の村にも、生活がままならない農家さんは本当にいっぱいいるんですよね。

ミャンマーを訪れたとき

だから、今の事業を少しずつ伸ばす、みたいなのでは全然ダメで。もっとスピーディーに、抜本的にインパクトを出せるようにしていかないといけない、現状で満足している場合じゃないぞ、と改めて考えましたね。

どこまでいったら問題が解決したと言えるかは答えはないと思うんですけど、一人ひとりの人生を確実に良い方向に変えながら、インパクトを追い求めていきたいと思っています。

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