大好きな接客で、途上国の雇用を増やす。ソーシャルビジネスのアルバイト
「ただお金を稼ぐのではなく、社会のためになる仕事がしたい」「社会貢献できる仕事をしたいけど、自分のライフスタイルも大切にしたい」そんな思いを実現できるのが、ソーシャルビジネスのアルバイトです。
今回は、「学生時代の貴重な時間を社会のために使いたい」という思いで、バングラデシュの貧困問題を解決する革製品ブランド ビジネスレザーファクトリー(ビジレザ)横浜店のアルバイトとして活躍する渡千華さんに話を聞きました。
社会人になる前の貴重な学生時代を、社会のために使いたい
ー社会問題に関心をもったきっかけを教えてください。
高校生の時、3年間かけて1つのテーマを研究するプログラムがありました。私は、現代社会の授業で「経済の仕組み」に興味をもち、とくに面白いと思った「日本企業の海外進出」をテーマに調査を進めていきました。
様々な国が進出している途上国の現状を調べたとき、劣悪な労働環境で現地の人々が搾取されている問題を知ったんです。
労働力を搾取するのではなく、現地の人々と一緒にビジネスを作り上げるモデルについて調べる中で、社会問題を解決しながらビジネスを行うボーダレスのことを知りました。
ー高校生の時からボーダレスを知っていたんですね。どうしてアルバイトとして働こうと思ったんですか?
大学生になり、アルバイトを始めようと思ったとき、「社会人になる前の大切な時間をお金のためだけに働きたくない」と思っていました。
自分が成長でき、社会のためにもなるような時間の使い方をしたいと考えたとき選んだのがボーダレスでした。
人と話すのが好きだったこともあり、接客ができる販売員のアルバイトに応募しました。
アパレル事業の催事のアルバイトに入ったとき、たまたまヘルプで来られていたビジレザの社員の方から、事業についてお話を聞きました。
「イード」という神様に牛を捧げる行事で出る牛革を利用して、貧困層の人々に雇用を生み出しているという話を聴き、「すごい!」と思ったんです。
高校生の時に研究していた、現地の人々と共に持続可能なビジネスを身近に感じました。そこから、ビジレザに興味をもち、アルバイトとして働くことにしたんです。
興味があることは全部やりたい。手を挙げれば何でも挑戦できる環境
ービジレザではでは、どんな業務を担当しているんですか?
接客はもちろん商業施設のHPのショップブログの更新、VMD(購入につながる売り場を視覚的につくること)、お店のクリーンネス、オペレーション改善と様々な仕事を経験しました。
とくに、接客は奥が深いと実感しています。アルバイトを始めた当初に思っていた「人と話すのが好きだから、私にもできるんじゃないか」という考えがとても甘かったことに気づきました。
ビジレザには、20~60代までのビジネスパーソンの方を中心に幅広い客層の方がご来店されます。最初は商品の説明といった表面的な会話しかできず、それぞれのお客様とどのように打ち解けて、ご満足いただけるかがとても難しかったです。
しかし、経験を積んでいくうちに、お客様一人ひとりに合わせた商品やカラーをご提案できるようになり、今ではとてもやりがいを感じています。
最近は、VMDがとても楽しいです。VMDのスペシャリストのメンバーに教えてもらいながら、魅力的な売り場づくりを日々研究しています。
自分が組み立てたディスプレイの中から商品が売れた時の喜びはひとしおですね。やりがいしかないなと思っています。
ーアルバイトでもVMDといった重要な仕事まで任されるというのは驚きでした。
興味があることは全部やりたいと思うタイプなんです。
文章を書くことが好きなのでブログを書いたり、店舗環境が気になったらクリーンネスに取り組んだり。
気になることを店長に伝えたら、「じゃあやってみない?」と言ってもらえて、様々なことにチャレンジしてきました。
アルバイトであっても手を挙げれば何でも挑戦させてもらえる環境ですね。
目の前の商品を通して、自分とバングラデシュのメンバーとのつながりが感じられる
ーソーシャルビジネスの現場で働くやりがいや面白さについて教えてください。
コロナ禍に、お客様向けのオンライン工場見学ツアーが開催されました。そこで、名刺入れを作っているところを見たとき、一つ一つの細かい工程にすごく感動したんです。
工場のメンバーが丁寧に作った商品が目の前にある。自分とバングラデシュのメンバーが商品を通して繋がっていることを実感しました。
それを機に、バングラデシュの工場のことを想像しながら働くようになりました。
毎月の売上報告と一緒に何人の雇用に繋がったか共有されるので、とてもやりがいを感じますね。
商品を販売し、お客様に喜んでいただける嬉しさだけでなく、バングラデシュの雇用にもつながっていると思うと嬉しさも2倍です。
ー働く中でボーダレスらしさを感じたエピソードを教えてください。
コロナ前は、各店舗の新メンバーの紹介や嬉しかった出来事などを共有する機会がありました。しかし、緊急事態宣言が出て、休業を余儀なくされた店舗もあり、そういった共有がなくなってしまって…。
そこで、人事担当者とアルバイトの有志のメンバーが集まって、社内報を作ることにしました。各店舗の取り組みやオフィスメンバーの活動、バングラの工場の様子を1枚の紙にまとめて各店舗へ商品と一緒に送るようにしたんです。
「他店舗の様子が知れて参考になった」「社内報をきっかけにバングラの話題が日常的になって良かった」といった声がありました。
みなさんの協力によって作られる社内報が再びメンバーの力に、そしてビジレザの力になっていったことに、ボーダレスらしいファミリーワークが感じられました。
ーこれから社会を良くしていくためにどのように取り組んでいきたいですか?
「人と接すること」と「社会問題の解決」という2つの軸を大切にしながら、これからも取り組んでいきたいと思っています。
私はプレゼントをご購入されるお客様に商品をお渡しするとき、「喜んでいただけますように」と言葉を添えるようにしています。
「お客様に喜んでいただきたい」という思いからその言葉を添えると、私自身もプレゼントを渡す機会に関われたことへの喜びが感じられます。
接客はお客様だけでなく、働く人も幸せを感じられる仕事だと気づいて、今まで以上にやりがいを感じるようになりました。
これからも、人と人とのつながりを大切にしながら、自分の接客スタイルを見つけて磨いていきたいと思います。
自分が好きな接客という形で、社会問題の本質的な解決につなげていくことができれば最高です。
接客をする自分も、社会問題に取り組む自分も好きだから、これからも自分自身も成長しながら社会問題の解決に向けてより一層頑張っていきたいと思います。
採用情報
現在、ボーダレスでは世界13カ国で48のソーシャルビジネスを展開しており、新規事業開発やマーケティング・クリエイティブなど複数ポジションで採用強化中です。
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