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学生起業に失敗した僕がクラファン事業を立ち上げ、2年目で事業代表へ

掲載手数料0円のクラウドファンディング事業For Goodの事業代表の小松航大さん。

入社後すぐに新規事業開発に参画し急速な成長を遂げ、入社1年目で事業代表に就任しました。しかし、過去には学生起業の失敗という大きな挫折がありました。

困難を乗り越え、今では社会問題解決をリードする小松さんの思いに迫りました。

1998年5月、香川県出身。中東・アフリカ・南米を中心に26カ国を旅したバックパッカー。学生起業を経て、2022年に株式会社ボーダレス・ジャパンに入社。掲載手数料0円のクラウドファンディング事業For Goodを立ち上げ、2023年より事業代表に就任。

「得たい」から「還元したい」へ。死に直面して生まれた気持ちの変化

―小松さんが社会問題に関心を寄せたきっかけは何ですか?

大学2年の時、世界の貧困問題の現状を知りたくて東南アジアやインドを旅しました。スラム街の現実を目の当たりにしながらも、人々の現状を変えることができない自分に大きな無力感を抱きました。

自分に何ができるかをしっかりと考えるために、1年間休学して途上国へ。現地の学校で日本語や日本文化を教えながら、東南アジアや中東、アフリカ、南米など色々なところに行きました。

大きな転機となったのは、エチオピアで首絞め強盗にあったことです。首を絞められながら「とうとう死ぬんやな…」と思ったときに「まだやりたいことたくさんあるのに…!もっと世界のためにできることをしたい!」って思ったんです。

海外に行った当初は、旅を通して学びを得たい、将来何をやるかを考えたいなど「色々なものを得たい」という想いがありました。 しかし、死を目の前にした経験や人々のたくさんの優しさに触れる中で、「世界に何かを還元したい」という想いがどんどん強くなっていったんです。

学生起業で感じた、実力不足と売上重視への違和感

―1年間の旅を経て、学生起業をしようと思ったのはなぜですか?

帰国後、周りはどんどん就職先が決まっていっていました。僕も一通り企業を見てみましたが、やりたいと思える仕事や魅力を感じる企業が見つからず…

自分が本当にやりたいことを考えたときに、貧困地域を支援する活動がしたいと思いました。それに必要なお金を稼ぐ一番の近道として、起業を選びました。

そして、友達と二人でコワーキングスペースの事業を始めることに。事業計画書を作り、見よう見まねでサービスサイトのプロトタイプを作成して、営業の電話をかけまくって、あちこちにプレゼンしに行きました。

しかし、ビジネスの基礎がなかったことで、これ以上何をやればいいか分からず、とても苦しかったです。それと同時に、お金を1番の指標にすることに、大きな違和感が生まれていました。

当時の僕は、お金をどーんと稼ぐことが目的で、アイデアはなんでもよかったんです。ビジョンのない事業でお金を追い求める中で、目的を見失ってしまい、結局事業をたたむことにしました。

この経験を通してもっとビジネスの力をつける必要があることに気づき、自分が心から情熱を注げる事業に取り組みたいと思うようになりました。

そんなとき、たまたまYoutubeで代表のたぐっさんのTEDを見て、ソーシャルビジネスという言葉を知り衝撃を受けました。

「社会問題をビジネスで解決するソーシャルビジネス」という概念が、自分的にはドンピシャだったんですよね。

3か月で黒字化への道のり。入社1年目で事業代表に挑戦。

ー小松さんは入社後すぐに新規事業にジョインしたんですよね。具体的には、どのような形でスタートしたんでしょうか?

入社して4日後に、いくつかの選択肢の中から所属する新規事業を自分で選びました。僕は、いろいろな社会問題に関わりたいという思いから、クラウドファンディング事業For Goodを選びました。

そしてチームの全員が全ての業務を一通り経験した後、僕は事業拡大に向けた事業推進と営業を担いました。

ただ実行者を集めるのではなく、どういったプロジェクトが載ることがFor Goodの目指す姿なのかという視点で営業を行いました。ビジョンに共感した方が実行者として仲間になってくれることが、とても嬉しかったです。

入社1、2年目のメンバー7人で立ち上げ、3か月で黒字化、業界最高水準の目標達成率90%を実現することができました。

ー短期間での黒字化や高い目標達成率を実現できたのは、なぜだと思いますか?

事業に本気で向き合っているからこそ、意見が異なりぶつかり合うこともたくさんありました。しかし、何度もぶつかるうちに、それぞれ視点は違えど目指していることは同じだと分かってきました。

ボーダレスの新規事業開発は、少数精鋭で一人ひとりの裁量が大きいため、各々の意見を反映させていくことは事業の成長に直結します。そこで、メンバーのアイデアがどんどん事業に実装されるような仕組みを整えることにしました。

アイデアが浮かんだらすぐにslackで共有し、合意されたら翌日には反映するスピード感で、改善とアイデア実装を実施。実行者さんの声に耳を傾け素早く対応することが信頼につながり、高い目標達成率を実現できたんだと思います。

正直なところ、以前の僕は意見がぶつかると、素直に受け入れられないこともありました。しかし、今では様々な考え方や視点を知れる機会、そして事業成長のチャンスだと思えています。

ー入社1年目の終わりにFor Goodの事業代表になりましたね。なぜ代表をすることになったんですか?

自分から「For Goodの事業代表をやりたい」と手を挙げて、任せてもらえることになりました。

僕は、営業や事業推進を担う中で、社会問題の解決にたくさんの人を楽しく巻き込んでいけるFor Goodという事業が大好きになりました。「For Goodでこんなことができたら面白そう」と夢に出てくるくらい(笑)誰よりも事業への想いが強い自信がありました。

ボーダレスは、志や熱意さえあれば、年齢やスキルは関係なく何でも挑戦できる場所だなと思います。

一人ひとりが挑戦できる機会をつくり、大きなインパクトへ

ー実際に事業代表に就任してみてどうですか?

一番大事なことは、チームとしての成果を出すことだと思っています。For Goodで働く人が、その人の能力を最大限に発揮できるようにアシストするのが僕の役割です。

リーダーとしての器がまだまだ小さいと思うことは多々あります。でも、メンバーが活躍できる機会をつくっていきたいし、事業を通してたくさんの人がソーシャルグッドな行動にチャレンジできる機会を提供していきたいと思っています。

ー最後に小松さんの今後の目標を教えてください。

「人口の3.5%が動けば世界が変わる」と言われていることから、For Goodでは日本の人口の3.5%にあたる400万人を巻き込むことを最初の目標としています。

それと、できるだけ早く海外展開をしたいですね。支援が必要とされているのにサービスがない途上国の現状に、早く関わっていきたいからです。

僕がいつも思っているのは、1人の人間ができることの大きさは、どんな人も同じなんじゃないかということです。それぞれ得手不得手はあれど、1人でできることは、僕も、大学生も、スティーブ・ジョブズも変わらない。大切なのは、多様な人々が力を発揮できる場所を作っていくことだと思っています。

そういった意味で、ボーダレスは社会問題にビジネスで挑戦したい人が活躍できる場所だと思います。ソーシャルビジネスに真正面から取り組めたり、誰もが社会起業できる環境があることも、もちろん大きな価値です。

しかし本質的な価値は、「社会を良くしたい」という思いをもった人が、理想の社会の実現に向けて色々な角度から思い切りチャレンジできる環境があることだと思うんです。起業でも、事業代表でも、得意な分野のプロフェッショナルでも、自分がやりたい!と言えば何でも挑戦できる。

そんな一人ひとりの挑戦が社会問題の解決につながり、結果として大きなインパクトを生み出すことができる。それがボーダレスの真の価値だと思っています。

「社会を良くしたい」という想いをもって挑戦する仲間と共に、これからも社会に大きな変革を起こしていきたいです。


転載元:https://www.borderless-japan.com/recruit/fresh-business-development/

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