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琉球王朝時代の風水秘伝書を解読する大著が登場。

琉球王朝時代の風水の特徴は、中国福建で学んだ風水をもとに、政治家であり風水師だった蔡温の思想を通して現実に役立つ技術に高められたことである。

「沖縄風水学」入門 和来龍著

本書は琉球王朝時代の風水秘伝書や蔡温の思想をもとに、「沖縄風水学」を探求しながら、現代の生活に役立てられるように実践の経験や風水判断法を紹介していく。

 「第一章 風水の歴史」では、沖縄の文化や習俗に深く浸透している風水について、原始時代の信仰から琉球王朝時代を経て現代までの流れを紹介しています。
 「第二章 沖縄風水学の基本」では、最初に風水に関する蔡温の思想を紹介しました。宇宙や万物、人の心について書かれた蔡温の哲学は現代の私たちにも役立つ内容があるように思います。具体的な風水のテクニックについては、琉球王朝時代の風水師の教科書と考えられている「風水書」を基本に、琉球でも知られていた『地理人子須知』の図も用いながら解説しました。
「第三章 現代住宅への応用」では、現代の生活に役立ててもらえるように、風水師として30年以上現場で実践してきた私の経験や風水判断法を公開しています。
「第四章 沖縄の風水遺産」では、未来に残して伝えたい沖縄の風水に関連する物を「風水遺産」として紹介しました。内容的には、琉球新報住宅ガイド『週刊かふう』に連載した筆者のエッセイが中心になっています。読み物として楽しむだけでなく、紹介されている場所を実際に訪ねてみられると新たな体験や発見があるかもしれません。

本書「はじめに」より(抜粋)


図版を多用し、用語解説や参考文献も掲載するなど、専門的な内容を可能な限り分かりやすくした。「首里城の風水」の完全現代語訳を含む、琉球王朝時代の風水秘伝書を解読しながら、さらに現代生活に風水を活用する風水術まで、網羅的に沖縄の風水学を知る大著である。

『「沖縄風水学」入門』和来龍著