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窓辺で本屋をやってみた---たまさか本屋 Vol.02

昨年の夏こと、コロナ禍でイベントも一切なくなり、書店でのフェアもなくなり、なんとも活気のない毎日に悶々としていました。しかし、待っていても何も始まらないので、ならば自分たちで「本屋」をやってみようじゃないかと盛り上がりました。それもなんと事務所で。

しかし、出版社を訪れた方に本を販売するのは当たり前で、どうにも本屋感がない…さて、どうしようかと考えていた時、コロナの感染対策で開けっ放しの窓をみつめ、思いつきました。

「窓辺で本屋をやろう!」

事務所前に駐車スペースもあるので、開け放した窓の外にワゴンを置いて

ワゴンセール!

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午後からオープンすることから「昼下がりの本屋」と名付け、さて、看板をつくらねば、さぁ本を並べよう、見た目は大事じゃない?と飾り立て、あっという間に本屋は完成!

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窓越しに販売するので、ソーシャルディスタンスもとれる、なんなら

駐車スペースもあるので、車を横付けして本を買うこともできる!

ドライブスルー本屋だ!感染対策を意識した本屋だ!と大盛り上がり

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こんな風にスタートした「昼下がりの本屋」は、通りを歩く人が足を止めてくれ、「何年も住んでいるけど、ここは出版社だったんだねぇ」とか「ここでも本を買えるんだ」とか、近隣の方にボーダーインクを知っていいただくいい機会にもなりました。近所でお仕事していた造園業の方が、仕事の合間に植物の本を買っていったり、年中行事が近いからと近所の方が沖縄のしきたりの本を買っていったり、もちろん、車を横付けして購入する方もいらっしゃいました。なんてたってドライブスルー本屋ですから!

そうして、「昼下がりの本屋」を続けていたところ、コロナ禍での取り組みということで、テレビ取材もしていただきました。

結果的に、たくさんの本が売れ、そして、ここに出版社があるんだということも知っていただくことができました。

また、機会があれば、オープンしようと計画中です。