慢性化したシンスプリントが治らない話

シンスプリント発症から慢性化に至るまでの経緯

私がランニングのトレーニングを本格的に開始したのは、トライアスロンをやろうと決意した2018年秋-2019年初頭あたり。

とはいっても、突然めちゃくちゃに走り込み始めたわけではなく、ログを見返すと概ね週に2回程度のペースで走っていた。

ランニング始めたて当初の実力は5km走で20分ちょい。
当時は競泳・水球併せて週に5回程度はハードにトレーニングをしていたため、相当な心肺機能とある程度の筋肉量があり、ランニングど素人でも初心者にしてはそれなりのタイムで走れてしまっていたのも災いしていたのかもしれない。

何が起こったのかというと、シンスプリントを発症したのである。

2019年初頭-2020年夏

私の場合、走りこんでいるうちにシンスプリントになったわけではなく、走り始めてすぐにシンスプリントを発症した

ただ、発症当時は、ラン練が終わってから「なんか脛に違和感があるな~」という程度。

それがだんだんひどくなっていき、徐々にラン練中に痛みが出るようになっていった。
最初はアップのときに痛みを感じ、アップが終わるころには痛くなくなっていた(おそらくアップで筋肉がほぐれ、張りが弱くなっていたのだと思われる)。しかし、徐々に練習全体を通して痛みを感じるようになった。

こうなると、当然ランニングをしていない時間にも痛みが残り、触るだけで痛みを感じるようになった。
これが2019年春-夏頃のことだったかと思われる。
しかし、9月、10月(2019年)に目標のトライアスロンのレースが控えていたため、練習を中止するべきではないと思い、騙し騙しで週に2回程度のラン練を継続していた。

このときは最大時の痛みを10とすれば、
練習直後:7-8
練習2日後:3-4

程度だったため、2日開ければ激痛は引いてなんとかトレーニングできる程度にはなっていたため、3日に1回の頻度でラン練を続けられてしまっていた。

2020年夏-2021年秋

司法試験を終え、トレーニングに大幅に時間を割けるようになったため、バイク練とともにラン練の回数も増やした。

回数としては、週に3-4回程度。1回あたり12-15kmくらいが多かったと思う。
ラン練の頻度を増やしたため、必然的にシンスプリントの痛みが強くなり、終始脛に痛みを感じ、押すと激痛が走るようになった。
2020年年末あたりが痛みの限界だったように記憶している。

その後、流石に痛みが限界になったことから練習の頻度を減らし、再び週に2回程度に減らしていたが、一度限界を迎えていたため練習の頻度を落とすだけでは痛みが解消されることはなく、「多少マシになった」程度だった。

これではまずいと1か月程度丸々ラン練を中止したこともあったが、症状はほとんど変わらず。
再びレースが2021年秋に近づいてきたためラン練が増え、痛みは限界状態になった。

慢性化の自覚

流石にこの状態のままラン練を継続するのは身体的にも精神的にも限界であったことから、一度ランニングは完全に断ち、一度完治させようと決意した。そして、1年弱、一切のラン練を行わなかった

しかし、激痛は消えたものの、走ってみるとすぐに痛みが再発する症状は変わらず。慢性化していることを自覚した。

その後も、出たいレースに向けて最低限のラン練を騙し騙し行い、現在に至っているが、どれだけ練習回数を減らしても痛みがゼロに感じることはなくなってしまった。

シンスプリント発症の原因

シンスプリントが慢性化した理由は、これまでに述べたとおり、痛みがあるのに無理をしてラン練を継続したことにあることは明らかである。
一方、そもそも何が原因でシンスプリントをそもそも発症したのだろうか。
私は医師ではないので正確な原因はわからないが、極度のO脚と偏平足は大きな原因になっていると思う。
ただ、O脚のランナー、偏平足のランナーは多数存在していると思われることから、これだけが原因ではないと思っている。

これまでに行った対策・治療法

以下に、これまでに行ったシンスプリント対策や治療法と、その結果を記しておく。

シンスプリント用サポーター

ザムスト SP-1 (すね用サポーター 左右別) ZAMST Online(ザムスト オンライン) (zamst-online.jp)

シンスプリントに特化した脛のサポーターである。
脛に沿ってパッドがあるため、普通のサポーターよりは効果があると思う。実際、サポーターをしていない状態で走るよりかは痛みが軽減されていた。

厚底シューズ

ナイキやHOKA等の厚底シューズで普段のランニングを行い、少しでも脛にかかる負担を軽減する目的。
確かに厚底シューズは脚への負担は小さく、これも薄底で走るよりは痛みが軽減されていた。

シンスプリント専用装具

走りながらシンスプリントを治す 専用装具 兵庫県三田市つつじが丘接骨院&装具製作ラボ (tsutsuji-sekkotsu.com)

googleで「シンスプリント 走りながら治す」等と検索すると割と上位に出てくる病院での治療。
競馬で、ソエ(人間の脛に該当する)を痛がるサラブレッドへの治療法にヒントを得たとかなんとか。
要は、脛の内側に硬い物を巻き、そちらで衝撃を受け止めよう的なもの。

予約して装具を作ってもらったが、装具が重いのでかえって脚に負担を感じ、症状の軽減を感じることは一切なかった。目的としてはザムストのサポーターと同一なので、ザムストの方がマシだった。

整体①

シンスプリントを走りながら治すたった1つの方法 | 青山筋膜整体 理学BODY (kishiropt.com)

こちらもgoogleで「シンスプリント 走りながら治す」等と検索すると割と上位に出てくる「青山筋肉整体」という整骨院での治療。ネット検索結果には「シンスプリントを走りながら治すたった1つの方法」などと自信満々なタイトルの記事がヒットする。
要は筋膜リリースを全身ゴリゴリやるという治療であり、激痛に耐えて多少マシになったか?とは感じたが、HPに記載のあるように1回の通院での劇的な効果というのは感じられなかった。高額なので効果があるかわからないものに何回も通う気にはなれず断念。

整体②

当時住んでいた国立市から程近い「やがわ整骨院」という整骨院での治療。そこでも筋膜リリースや、カッサ療法等々を行った。先生が優秀な方でそれなりに効果があり、その通っていた時期には痛みはある程度軽減していたように思う。ただ、完治には至らず、そのような生ぬるい状態でラン練を続けたことも慢性化の一因になったかもしれない。

整体③

山梨に引っ越してから半年ほど通っていた。やがわ整骨院に近い内容だったが、不思議と症状は全く改善しなかった。先生の技量というより、単に私の脚が限界だったのだと思っている。

オクノクリニック

オクノクリニック | モヤモヤ血管による慢性痛治療 | 東京六本木・白山・横浜・神戸三宮 ・大阪心斎橋 (okuno-y-clinic.com)

私がシンスプリント治療のための最終手段として今年の1月に治療をお願いした病院。
両脚合わせて30万円と高額治療だが(なお最終的にアスリート価格が適用されて割引された)、これで完治するならという思いだった。

去年の10月のトライアスロンのレースからランニングは週1回に減らしており、痛みは最大を10とすると4程度、ただしそれ以下にはならないという状態であった。医師には、これまでの経緯と、慢性化した症状を完治させたいと伝えた。

診断時に、「シンスプリントは9割以上が効果が出ている」「慢性化したものでも効果がある旨の説明を受け、カテーテル治療を行い2か月以上が経過したが、効果を実感することはなかった。

なお、2か月後の診察において、症状が改善されないことを伝えると、「痛みが強いときには効果があるが、慢性化したものを完治させるというのは難しい。痛みが強くなったときにまた治療に来てほしい」と説明を受けた。それなら最初からそう言ってくれ。

まとめ

以上のとおりシンスプリントが慢性化し、ネットで検索してヒットするような治療法は試してきたが、結局どれも根本的な改善には至らず今に至る。

誰か画期的な治療法があれば教えてください。

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