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チャンプ、キラキラと伝説の街・宝塚へ 〜前編〜

もともと、ミュージカル大好きな末っ子はこのところ、宝塚にハマってます。
友の会に入って、チケット発売日は朝早くからPCでスタンバイしてオンタイムにポチッとするも惨敗、とか、抽選申し込んでも「落選」とか、なかなか劇場での観劇の機会に恵まれず、映画館などでの中継やテレビでの配信、CS放送「タカラヅカ・スカイ・ステージ」をせっせと録画して観る日々。

それが!!
なんと、
「当たった!!」
しかも、
「大劇場!!」
つまり、
「宝塚!!」

夕方からの公演、ということで終わってからが帰ってくるのは厳しいかな。
でも、当たったチケットは1枚。
1人で泊まらせるわけにもいかないし、、、

という言い訳の下、
「しょーがないなぁ、ママも一緒に行ってあげるよ。」

ということで、学年末試験の終わった週末、末っ子と私とチャンプ、いざ、宝塚へ!

今回、往路では他の方と一緒の3人席しか空いてなかったため、多目的室の予約を申請しました。
新幹線の多目的室は車いす利用者を始め、身体の不自由な人、歩行困難な方が優先して利用できる個室で予約して利用します。

新幹線の多目的室のご案内 | JR新幹線ネット
https://jr-shinkansen.net/articles/tamokuteki/

誰もが自由に使える多目的トイレと混同されることがありますが、あくまでも指定席と同じで予約した人が使用します。
予約が入っていない場合は施錠されていて、もし体調不良や何かしらの理由で使いたい場合も車内のスタッフにお願いしてから使う部屋なのです。
(だから、多目的室を占領して、他の人の迷惑だ!みたいなのは誤解)

シートはベッドにもなるので、体を伸ばして過ごすことができ、障害のある人の長時間移動の負担も減りますし、発達障害などをお持ちのお子さん連れも安心して利用できる設備。まだまだ知られてないのがもったいない感じでもあります。
チャンプは小型犬で通常のシートの足元にも入ることが出来ますが、他の方と並んだ席の場合、もしその方が犬が嫌い、とか怖い、とか、アレルギーで近寄りたくない、などの可能性もゼロではないので、場合によっては申請して利用することもあります。
今回は空いているということで予約が取れ、新幹線パーサーさんにお出迎え&案内していただきました。
まっ、チャンプは窓の外の綺麗な青空も富士山も関係なく、どんな場所でも小さく丸まって寝てしまうので、どこでも同じかもしれませんが。

品川駅で買ったお弁当を乗車前のカフェに忘れてきてしまう失態のため、空腹なまま、新大阪に着き、宝塚へ移動する前に腹ごしらえ。
ねぎ焼き&たこ焼きを食べられるフードコートの入り口に表示が嬉しかった!

改札内フードコート、ペット入店不可の表示に「補助犬はOK」の添え書き

宝塚駅に着くと、あちらこちらが歌劇団モード。
末っ子、大興奮!チャンプは「なんのこと?」って感じ。

どこからか、「すみれの花の〜♪」って聞こえそうな街。
でも宝塚には歌劇団の他に、もう一つ大きな「顔」が!
そう!「補助犬に優しい街」という顔が!
そんな街になるきっかけが伝説の介助犬・シンシア。
シンシアがいたから、「身体障害者補助犬法」ができたと言っても過言でない、大切な存在。
私も最初のパートナー・美音と一緒に、シンシアとの活動に参加したり、、、
宝塚に来たのも宝塚での補助犬イベント以来だから、もう20年ぶりくらい。懐かしい!

チャンプはJR宝塚駅の改札近くで人々を見守っているシンシアにご挨拶&2S撮影を。

宝塚駅のシンシア像とチャンプ

今回、チケットが1枚だけで、私は娘の観劇中、3時間ほどを1人で街を彷徨う予定でいたのですが、シンシアのユーザー木村 佳友さんにお声かけいただいて、ご自宅へ!これまた20年ぶり!!
現役介助犬・エクラと「はじめまして!」、そして引退犬デイジーとも再会!
エクラはチャンプに興味津々でお互いちょっかい出し合ってましたが、いつのまにか2頭で大人しく寝てました。
他の補助犬たちと会う時って、たいてい外の「公」な場所なので、お家の中で一緒にいるのがなんか不思議な感じでした。木村さんとも奥様とも普段はシンポジウムとか表敬訪問とか、限られた時しかお会いできないので、こんなチャンスない!ってことで、いーーっぱいおしゃべりさせていただきました。

新旧介助犬と聴導犬の揃い踏み

「せっかく宝塚まで行ったのにチケットないなんて、、」という気持ちが、「チケットないおかげで、木村さんちに行けた!みなさんに会えた!」ってことで、しっかり上書き!
木村さん、お邪魔しました!!

ちなみに宝塚での補助犬シールはこちら。

シンシアの横顔がモデルになっています。
そして木村さんとシンシアのお話は、何冊もの本になり、またドラマにもなっています。

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シンシアがいなかったら、法律もできなかったと思うとやはり伝説の存在!
お空から見てくれるシンシアや美音たちに恥ずかしくないように、現役組も頑張らないとね、チャンプ!!

旅日記を書くと毎度長くなってしまいますが、今回はここまで。
後編では、大劇場やホテルのこと、また街散策について書きたいと思います。

またお越しください!


後編はこちら。

いただいたサポートは私の人生を支えてくれた聴導犬をはじめ、補助犬の理解啓発のための活動に生かさせていただきます。